英語を知らないと海外スケッチ旅に行けない?

  私の知り合いに絵を描くのが大好きな婦人がいる。私が海外でスケッチしてきたことを報告すると、とても羨ましがる。

 「あなたも行ったら?」と言うと
 「英語が出来ないから、ガイド無しの一人旅なんて絶対無理!」と即答。
 どうやら、英語が出来ないことをとても気にしているようだ。もちろん絵が好きなら英会話なんて気にせず旅しなさいと言いたい。

 しかし英語が出来ないと、移動、食事、宿泊など絵を描く以前のシーンでいちいち余計な気を使わねばならず、絵を描くことに集中できなくなってしまうことも事実だ。

 やはり英語に自身のない私が初めて海外スケッチ旅行に出かけたのは韓国のソウル。理由は比較的日本語が通じると聞いたからだ。

 しかし到着した空港では全く日本語は通じず、バス停の場所、切符の購入、どこで降りるかなど全て英語、いや、というより身振り、手振りでやりとりし、なんとかホテルにたどり着いたというのが正直な感想だった。

単語さえ知っていれば・・・!?

 それ以来、最低限の英語を話せるようにと私なりに工夫したせいか、最近では、海外で絵を描くのに支障のない程度には話せるようになったと思っている。

 今回は、英語が苦手で海外スケッチ一人旅に尻込みしている人のために私の英会話勉強法をお伝えしよう。少しでも参考になれば幸いだ。

 私の英語は学生時代に覚えた典型的な受験英語だ。最近の学生はあまり使わないようだが、赤尾の親単、豆単と毎日にらめっこをしていたものだ。

 だから英単語は今でも結構知っているつもりだ。ただし当時の受験英語の弊害でヒアリングがまったく出来ない。社会人になって初めてTOEICの試験を受けたときも、スピーカーから流れる英語が何を言っているのか全く聞き取れなかった。当然、その点数は恥ずかしくてとても公表できない。

 実はその点数にショックを受け、その後結構な数の「英会話」教材を買込んだ。今でも私のアトリエには当時のカセットテープの教材がずらりと並んでいる。

 そして海外旅行豊富な経験者ほど会話なんて「単語」さえ知っていればなんとかなるよと言う。それをまともに信じての海外一人旅だったのだが、 結果は先に述べたとおり。それらの教材が全く役に立っていなかった事が改めて証明されただけだった。

単語が聞き取れないわけは?

 実はこの時の、ガイドのいない初めての海外スケッチ旅で感じたことがある。
以前は「私は単語は知っている。あとは会話文に慣れるだけ」と考えていたがそれが間違いだったのだ。
 実は心の底で見くびっていた簡単な単語ほど聞き取れなかった。つまり私の英単語は目で覚えたものであって、耳で覚えたものでなかったのだ。

ほんとに役に立つ英会話教材とは?

 それに気づいた私は、新たにスマートフォンアプリで私の要求に合うものを探し始めた。
 条件は当然発音に狙いを絞ったもの。聞き取れない特定の単語を何度でも聴ける、自動リピート機能がある・・・など。そうして私が発見したおすすめアプリが「究極英単語」だ。

 このアプリではレベル別に最初に入門500語を、次に初級1500語、中級3000語、上級5000語というふうに単語の学習を進められる。

 そして単語とその用例の発音が、気になるところだけ、何度でも繰り返し聴ける。こういう機能はカセットテープでは無理だった。
 しかも聴き取れた単語には⚪︎を、聞き取れなかった単語に×をつけるのだが、×をつけた単語ほどその後も頻度多く何度でも意味を聞いてくるのだ。そして全ての単語に⚪︎をつけられればその単元は終了と判断してくれる。

 単元数も膨大に揃っている。基本単語が修了するとビジネス用、生活実用、TOEIC用など用途別単語へとステップアップできるのだ。

 アプリのタイトルが「究極英単語」だからといって単語しか扱っていないのかと心配する人にも大丈夫だ。短い名言を網羅したコラムや実用的な英会話、長文を聞き取るコースまで揃っている。私のように聞き取り初心者からかなり英会話に自信のある人まで使えるいいアプリだ。

 ただ、当然であるが、どんないいアプリでも継続して使わなければ効果はない。この頃の私の勉強頻度は毎日20分。週5日以上を自分に課し毎年200日以上をこの「究極英単語」の勉強に費やす目標を立てた。それ以来ずっとこの目標は達成している。実は私が一番誇っていいのは実はこの部分なのかもしれない。

英語の勉強を続けるコツは?

 続けるコツを教えよう。それは新しい事を始めようと思ったら、何かを「諦める」事だ。
 「えっ?」と思うかもしれない。だが多分これは真実だ。

 たいていの人が何か新しい事を始めようとして挫折する理由は物理的に、その時間を確保していないからだ。私も最初は通勤時間や、移動時間、細切れ時間を繋いでとか、日曜日の空き時間とか、夕食後の暇な時間を見つけてとか、「意志」さえあれば何とかなると考えたが結局無理だった。

 どうしたかというと、毎朝20分早起きし、起きるとすぐこの究極英単語の勉強をすることにしたのだ。ただし睡眠時間を削ってはいない。

実は私にはもう一つ、年間読書50 冊という目標も立てていて、移動時間と就寝前の時間をそれに充てていた。朝20分の早起きのため、夜20分早く寝ることにし、その分私は読書目標を年間25冊に下げたのだ。

 あなたも英語を勉強しようとしたら、欲張らず、何かを諦めた方がいい。できれば好きなことを諦める方がいい。何故なら、人間は好きなことなら、削ったはずの時間をどこかで工面しようとするものだから。

 実は私も読書目標を半分にしたが、不思議とそれほど読書量は減っていない。きっと移動中に読書する密度が上がったに違いないと思っている。

 「究極英単語」アプリと「時間の工夫」。この二つで私の海外スケッチ旅の満足度は格段に上がったとお伝えしておこう。
 さあ、あなたも海外の見知らぬ風景をスケッチする旅に出かけよう。

P.S.
私はこの勉強法をずっと続けていたのだが、少し前からもう一つのアプリを試している。究極英単語をある程度マスターしたら「絵描きのための英会話勉強法とは→」も試すことをお勧めする。

.P.S.
 今回のテーマは英語だが、肝心の風景画の描き方、スケッチ旅の準備などについては以下のような記事を書いている。是非参考にしてほしい。

■カテゴリスケッチの旅海外編→
「スケッチ旅行に必要な道具とは
海外スケッチの旅 5つの心得→
■「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは→