レトロな和風デザイン?! 台南の林百貨店

 久しぶりに台湾を訪れた。以前行ったのは台北と台中。今回は初めての台南だ。
 事前に下調べをしたが「地球の歩き方」を初め、どのガイドブックも台湾の目玉は食べ物だという。もちろん私もそれなりに、美味しい料理を堪能したことは否定しない。
 だがこのブログは絵を描く人、あるいは好きな人のためのものなので、残念ながらそちらの情報は割愛する。

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オーロラを絵にするには?

 私の水彩画制作方針は、トップページ(詳細はこちら→)に書いた通り、人の生命感や生活が感じられるものと決めている。だからあまり秘境や絶景の場所に旅することはない。
 だがこの時は妻がどうしてもオーロラを見たいというので、旅先にフィンランドのロバニエミを選んだ。時期は9月30日から10月2日までの3日間。

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古都 高雄の最新アートスポットとは?

 台湾の古都、高雄を訪ねた。実に活気のある町だ。到着して驚いたのは台湾国鉄と地下鉄が同時に乗入れる高雄駅の周囲は大規模再開発中。駅の周囲はほとんどが工事現場。砂煙で空気も霞んでいるくらいだ。ちなみにこの再開発、2023年完了予定だという。

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気になる美術イベント・・・六甲ミーツ・アート2019

 このイベントは2010年から毎年、秋に行なわれている。名前の通り、現代アートを六甲山の自然の中で展示することにより、人の出会いを生み出そうという試みだ。
 神戸市は近年人口減が著しい。インバウンドによる観光客も大阪や京都に比べれば寂しい状況だ。地元神戸住民として、また同じアートに携わる人間としては大いに気になるイベントである。
 実はこのイベントに参加するのは今年が初めて。私自身のリサーチ不足もあって今回、十分に堪能したとは言えないが、来年参加する方へのアドバイスも含めて「個人的」な感想を報告しよう。

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水彩紙が風邪をひいた!どうする? ベルガモのスケッチより

 二度目のイタリアスケッチ旅でのことだった。いつものようにいつも使っていたラングトンの0号スケッチブックをスーツケースに入れた。
 冒頭の絵はそのスケッチブックでベルガモの寺院を描いたものだ。実はその年は帰国後すぐ個展の準備をしなければならず、このスケッチは着彩しないまま本棚で眠っていた。

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水彩で描く風景画 相倉と菅沼の山村

山間に住まう 作者:加藤美稲

 私が日本の風景を描く時、国が選定した「重要伝統的建造物群保存地区」を旅することが多い。
 そして一般的にこの「重伝建」は文化財を維持、保存し得る環境の町、つまり人口密度が高く、経済的に余力のある寺内町、宿場町、商家町などが多い。
 だから今も旅するのに交通機関に不自由することはない。

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水彩で描く風景 五條新町

 奈良をスケッチする・・・東大寺、興福寺など奈良には有名な観光地がいくらでもある。
 でも今日はそんな観光客の多い場所ではなく、もっと素朴な日本の暮らしをスケッチするのに最適な場所を教えよう。

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水彩で描く風景 桜島の白煙

桜島白煙:作者 加藤美稲

 私の生まれ故郷は岐阜である。木曽川、揖斐川、長良川の三大河川がまとまって海に注ぐ濃尾平野にある。扇状地であるため、岐阜市の大部分は標高10mそこそこだと聞いている。
 だが実は岐阜県は海に面していない。山国なのだ。だから一番高く急峻な山でも338メートル(今はもう少し高いらしい)の金華山、山の麓に流れる一級河川長良川でもその川幅はせいぜい30メートル、穏やかで小ぶりな自然なのだ。
 そんな私の子供のころからの「山」と「川」の原風景を一変させたのが「桜島」だった。

絵描きを目指して、再び風景画を描き始めたものの、関西の風景ばかりを描くのに少々飽きてきた。たまには遠いところでスケッチしたいと、とりあえず本州最南端の鹿児島県を選んだわけだ。
 開通間もない九州新幹線で新神戸から鹿児島まで約4時間の旅。実を言うと鹿児島にそれほど期待していたわけでなかった。
 だが初めて目にした桜島は十二分に魅力的だった。
 もちろん、海に浮かぶ活火山で、いつ噴火するかわからないとか、通りいっぺんの知識はあった。だが「知っている」ことと実物をこの目で「見る」ことは全く違うのだと改めて思い知らされた。

 何しろ、まず山が緑色じゃない。 表面はゴツゴツとした岩だらけ。そして地肌はその名の由来のように桜の花びらののように赤い。
 岩の切っ先が空に描き出す鋭い稜線の形は奇抜で、頂は白煙を吹いている。 先に述べた私の山のイメージと全く違うのだ。
 しかもその海抜1,117mの巨大な岩の塊が緑の大海から唐突に突き出ているのだ。
 その姿は美しいというより神々しいと言うべきだろう。

 桜島は鹿児島市内ほとんどどこからでも見える。ベストショットは観光名所である旧薩摩藩島津家別邸「仙厳院」の庭園から見る桜島だそうだ。
 当然この機会にと、私も訪れた。
 だが庭園越しに見る風景は本来「借景」であるはず。主体はあくまで庭園なのだ。
 しかし目に映るのが「桜島」では、相手が悪すぎた。その圧倒的な存在感の前には、棟梁の意匠も、庭師の精妙な手入れもかすんでしまう。
 だから私の記憶に「庭園」は全く残っていない。

 というわけでどうせならと、この絵は港から桜島だけを見つめて描いたものだ。
 絵の技術的な解説をしておこう。このブログを何度か見ていただいた方なら一見して、私のいつもの水彩画と違うことが分かるだろう。(いつもの水彩画の描き方はこちら→
 まず描くべき対象の下書き、輪郭にペンを使っていない。鉛筆だ。何故だかお分かりだろうか?
 実はこの絵の他にペンで桜島を描いた絵が2枚ある。だが、それらはペンで描いた山の稜線が目立ちすぎて、山の全体的な質感、存在感がでないのだ。
ならばと、稜線を細くかすれるようなタッチで描くと、シャープで個性的な桜島のラインの面白さが出ない。
 そこでこの絵では線は全て鉛筆で下書きをしている。ただし、この鉛筆の線は形を取るためのものではない。あくまで桜島のボリュームを表現するために使っている。だから技法としては、鉛筆による石膏デッサンに近い。
 鉛筆だけで、形、明暗で存在感を表現した後、山肌、海、麓の緑に色を入れた。
 本来なら空は一番明るい部分なので、鉛筆線を入れずに色だけを塗ってもいいのだが、今回のテーマには頂の白煙の表現が重要だ。
 そのため敢えて空の全面に鉛筆でクロスハッチングを入れた。空を若干暗くすることにより、白煙の白さを強調したわけだ。そして山の「桜色」を強調するために、海は濃い目のコバルトブルーとウィンザーバイオレットをたっぷりと使っている。
 絵のサイズはいつものSM(サムホール)。しかし桜島の雄大さを表現するなら、その時持っていた最大サイズ6号のスケッチブックに描くべきだった。少し反省している。

最後に借景の庭園は別として、千厳院は絵の題材としての素晴らしい。写真を添えておくので皆さんも是非ここでスケッチしてほしい。