絵描きが愛用する理想のバッグとは?

 皆さんは画材を入れて持ち運ぶバッグはどんなものを使っているだろうか?
 私は長年スケッチ旅行をしているが、未だにこれというものが見つかっていない。
 いろいろな鞄をそれぞれの用途に応じて使ってきた。今回は私のその試行錯誤の過程をお話ししよう。これから絵を描くつもりの人の役に立つかもしれない。と言っても、用途が違うと、当然適した鞄も違ってくる。まず用途を整理してみよう。

■国内スケッチの旅に用いる鞄。

 原則として一つのバッグに全部詰めることを目指す。中に入れるのはまずスケッチの道具一式。(必要な道具についてはこちら→)鞄の絶対的な大きさは持っていくスケッチブックの大きさ(詳細はこちら→)が決め手になる。
 F6のスケッチブックが入る手提げバッグは普通の鞄屋では意外に売っていない。ビジネス用書類ならA3以上の大きさが必要になり、需要が少ないからだ。
 それに大きいビジネス鞄は、部分的とは言え、皮を使うことが多いのでとて重い。しかも外形が大きいので総重量から考えて必然的に厚みは薄くなる。するとスケッチブックと鉛筆やペン、絵具程度しか入らず、旅に必要な荷物、例えば水筒、弁当、カメラ、折り畳み椅子、着替えなどが入らなくなる。
 かと言って画材店で売っているナイロンやポリエステルのスケッチブック専用バッグは弱く、耐久性がない。
 スケッチ先の山野で岩肌に擦れたりするとすぐ破れてしまう。しかもこの類のバッグは大抵小物を入れるポケットがない。財布や小銭入れもバッグの底に沈んでしまい、使いにくいことこの上ない。
 丈夫で軽く、スケッチブックの6号が入る。しかも小物が入るポケットが付いている。こんな手提げ鞄を発見した。
 ホルベインから出ている。素材はデニムで丈夫。長財布が入るチャック付きポケットと小銭、カード、携帯電話などが入る内ポケットが3つ付いている。マチも広く、飲み物なども入る。実に使いやすく長くこれを愛用していた。

■海外スケッチ旅に用いる鞄

 当初は海外にもこの手提げバッグを海外にも持って行った。だがローマで愛用のペンケースを無くす(詳細はこちら→)という失敗をしてしまったが、その時使っていたのがこのバッグだった。
 このバッグは口が閉まらない。だから水平に置くと中身が出てしまう。もちろん何事も注意深く扱えば問題ないのだが、私の性格はスケッチを始めるとと、それ以外はほとんど何も気を使わなくなる。
 しかもせっかちなので一枚描き終わると、忘れ物をチェッすることなくすぐにそこを立ち去ってしまう。そして落としたことに気づき、慌てて戻っても、ご存知の通り海外で置き忘れたものは絶対に戻ってこない。
 そうして度々大事なものをなくしたので、旅先にこのバッグを持っていくのはやめてしまった。
 暫く新しいバッグを捜し求め、ようやく見つけたのが6号のスケッチブックが入るリュックサックだ。やはり布製、ポケットも多く、収納力も大。ホルベイン製だ。
 ならばこれが最良かと言うと、やはり海外で失敗している。それはスリ対策だ。海外ではリュックは前にかけよと言う記事を読んだことがある。だがまさか自分がスリに会うとは思っておらず、油断していた。
 気がつくとリュックの口は大きく開けられ、中の財布のお金だけ抜かれていた。私はスペインで同じ手口で2度もスリにやられた(詳細はこちら→)。
仕方がないので今は海外では6号が入る肩掛けのナイロン製のショルダーを使っている。しかしやはりポケットがほとんど無いので使いにくい。やむを得ずバッグインバッグを中に入れて使っているが、今度はそれ自身の重さがかなりあるので全体がとても重くなる。海外用バッグは未だ悩みの種だ。

■8号のスケッチブックを入れる時はどうする?

今まで持ち運ぶバッグは最大で6号のスケッチブックが入ればいいと思っていた。しかし最近人物画を8号で描く機会が増えて、困っている。というのは8号用のリュックは相当大きく、嵩張る。何よりその大きさ一杯に荷物を入れて担ぐと、腰を痛めそうなくらい重くなる。だからやむを得ず、8号のスケッチブックを入れる専用のナイロンバッグとその他の画材、荷物を入れるリュックとは別に持ち運んでいたが、やはり二つに荷物が分かれるのはおもしろく無い。
 そこで最近発見したのが、やはりホルベインから出ている、「アートキャリー」。8号のスケッチブックがぴったり入る布製のキャリーバッグだ。車輪も大きく持ち運びにとても楽だ。今のところ快適で国内の旅はこれからはこれにしようと思っている。
 ただしこのキャリーは折りたためないので、海外に持っていくのは困難。手荷物で機内に持ち込むのは大きすぎ、預ける荷物にカウントされるには軽すぎてしゃくだ。中途半端なのだ。

 妻には「鞄が多すぎる!」といつも叱られているが、まだもう少し私の試行錯誤は続きそうである。

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