6.スケッチの旅 日本編

京都の風景を描く 南禅寺水路閣

南禅寺水路閣

 京都の風景を描くと言えば、まずは寺社仏閣が頭に浮かぶ。でも京都の魅力はそれだけじゃない。今日はちょっと変わった風景をスケッチしよう。それは京都が東京に首都の座を奪われた頃、つまり明治時時代にさかのぼる。

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彦根の魅力・・・河原町の商家群と3つの近代建築

滋賀県彦根市にやって来た。いうまでもなく国宝彦根城が有名だ。でも実は絵描きにとってもうひとつ魅力的な場所がある。それが河原町の商家群だ。JR彦根駅から歩いてゆけるアクセスのよさは時間が限られる旅先の絵描きにはありがたい。やはり国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されているのだが、選定年が平成28年と新しく、つい最近まで私もこの町のことを知らなかったのだ。

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金沢・・・その本当の魅力とは

 「懐かしき日本の風景」を求めて能登半島の輪島市~金沢市を旅した。石川県には重要伝統的建造物群保存地区が5箇所もあり、スケッチの効率がいいのだ。そのうち金沢市の3ヶ所の魅力をまとめてお伝えしよう。

主計町茶屋街

 まず主計町(かずえまち)。江戸時代から続く茶屋街だが重要伝統的建造物群保存地区の面積はわずか0.6ha。全国118箇所の中で最小だ。通りを端から端まで歩いてもほんの5分ほど。建物も明治から昭和にかけて作られたもので特に様式的にすばらしいとは思えない。一体どこに魅力がある?
 その答えは脇を流れる浅野川を渡って振り返った風景にあった。歴史ある町並みだけあって街路樹も3階建ての母屋に引けをとらない巨木だ。さわやかな川辺の風と緑。立ち並ぶ茶屋の甍はリズミカル。2階の座敷からは唄や踊の気配が漏れたに違いない。堤にスケッチブックを載せ、さわやかにスケッチが完了した。

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北前船の町で見たものは

能登半島をひたすら北へ

 五月。風は涼しく、陽光も心地よい・・・休日はゆっくり家で・・・などとは言っていられない。もうすぐ梅雨、スケッチが出来なくなる季節なのだ。その前に少しでもスケッチをというわけで能登半島をひたすら北へ、石川県輪島市門前町「黒島」に向かった。ここは「重要伝統的建造物群保存地区」に平成21年選定されている。江戸時代、北前船の船主が住んだ町として栄えた。今回の目的はこの有名な海辺にある江戸の町並みをスケッチすることだ。
 しかし旅の下調べをしてみると、ここはとんでもなく不便なところだった。グーグルで調べると私の住む神戸から何と8時間20分もかかる。その最大の理由は2001年輪島まで通っていた鉄道が今は廃線になったからだ。頼みの綱はバス。しかし隣町の「門前」から「黒島」へ入るバスは朝夕一本ずつしかない。目前まで来ながらバス停で2時間、乗り換え待ちしなければならないのだ。

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近江商人を育んだ町とは・・・

 この日訪れたのは滋賀県東近江市五個荘金堂町。1998年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。僕がスケッチした22番目の保存地区の町でもある。
 この町は有名な近江商人発祥の地といわれている。江戸時代の商家豪邸と富農の民家がならぶさまはまさにその文化と歴史を教えてくれる。
 家屋が並ぶ道沿には生活用水として利用されている水路が流れ他の町並みとは一味違う風情を与えている。

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