兵庫県

ペンと水彩で描く山寺の風景 出石の達磨寺

願成寺
山門前の達磨の木彫

山寺の風景を描く

 今日は兵庫県豊岡市出石町のスケッチだ。観光客には「出石そば」が有名だが、趣ある町並みは重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 かつての出石城の城下町で今は城跡だけがある。観光案内には「但馬の小京都」と記されている。

 私の地元神戸から片道2時間、何とか日帰りでスケッチ旅行できる距離だ。この日はゴールデンウィークで気候も良く、絶好のスケッチ日和だった。

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水彩で描く桜の風景 世界遺産姫路城!

姫路城 春爛漫

日本の風景を描くなら…

 私が描く日本の風景は古い町並みが多い。その理由はトップページで触れた通りだ。そして「町並み」は一般に建物単体で見るとそれほどの文化的価値はない。

 住民の努力によって町ぐるみで保存活動をしないと、すぐに町並みは歯抜け状態となる。このブログでも、いくつかの町並みで残念なコメントをせざるを得なかった。

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明石城の桜を描く

今年はどこの桜を描こうか?

 私は神戸に住んでいる。毎年桜の季節は満開の日を心待ちにしつつスケッチブックをもって出かける。今年はどこをスケッチするか、探すのも楽しみの一つだ。

 このブログ「水彩で描く桜の風景 世界遺産姫路城!→」で記事にしたように、神戸界隈で一番の名所はこの姫路城だが、欠点は人が多すぎること。特に近年はインバウンドの観光客が多く、賑わいは半端ではない。

 もちろん花見を楽しむには、多少の賑やかさはあっても良いとは思うのだが、スケッチブックをもって一人絵を描く者いとっては、すぐ横で宴会をやられるのはどうも苦手だ。

 そこで人の少ない桜の隠れた名所を探し回ることになる。だが桜だけを見るなら、実は近くの公園にも相当立派な桜がある。でもスケッチするとなると、絵の構図上何かインパクトのあるものが欲しい。

明石城でスケッチするならここ!

 それらすべてを満足するのが今回おすすめする「明石城」だ。「姫路城」と同じく「城」と「桜」をテーマにする「日本の風景」が描ける。このブログ「美緑空間」の活動方針ともぴったりだ(「絵を描くことであなたの人生は充実する!→」を参照)
 世界遺産ではないけれど、城壁の隅に建つ櫓(やぐら)は国の重要文化財である。文化的な価値も十分であると付け加えておこう。

交通の便もよい。JR明石駅から門まではほんの数分。櫓は駅のホームからも見ることができる。

写真は櫓下の通路から見上げたところ。桜以外の木が混ざっているので「桜に埋め尽くされた」という雰囲気が出ていないのは残念だが、「日本の風景」としては文句ないだろう。私は周りの宴会客を無視してここでスケッチをしている。

そしてもう一枚はお濠際に1本だけ咲く桜だ。桜の木が密集し花びらだけが視界を覆うさまは誰もがたたえる美しさだ。

だが歴史を刻んだ灰色の石垣を背景に見事な枝ぶりに合わせて満開の花を咲かせる一本桜もまた美しい。私は迷わずここでスケッチブックを広げている。

「そうはいっても桜が少ないのでは?」という人へ

家族と一緒に訪れた時は「絵」よりも「花見」が大切だろう。まったく心配ない。実はこの明石城、江戸時代初期、関ヶ原で生き残った西国の大名達の監視のために作られた軍事拠点であったため、城の区画は広大で、明治以降施設が解体された今も「明石公園」として面積は55haもある。

区画の奥に「剛の池」があり、その周囲は全て桜である。満開時は先の「視界が花びらだけで覆われる空間」を存分に堪能できるはずだ。その写真はあえて載せていない。スケッチブックをもって家族と一緒に出掛けてみてはいかがだろうか?

P.S.
水彩画で風景画を描いてみたいという人へ。このブログでは以下の関連記事を書いている。興味ある方は参考にしてほしい。

スケッチ旅についての便利な情報は
■「ここが描きたい日本の風景!→
スケッチ旅行に必要な道具とは

絵の基礎知識については
■「鉛筆デッサンが教えてくれるもの
水彩画入門 色塗りの基礎技法を覚えよう!
透明水彩入門! 絵具とパレットの使い方を知っている?→

風景画の描き方については
建物のある風景の描き方→
鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方

日曜画家の町・・・神戸を歩く

神戸の魅力は異人館だけじゃない?!

 「ハイカラ」で「モダン」な町と言われる神戸。最近は京都と大阪にインバウンドの観光客を奪われ、人口も急激に減りつつあると言う。神戸に住む私としては寂しい限りだが、日曜日になるとスケッチブックをもってうろつく日曜画家がたくさんいる。そんな人のためにスケッチすべき建物と風景をいくつか紹介しよう。

 観光客に人気があるのは「重要伝統的建造物群保存地区」である北野の「異人館通り」が有名だが、それについては別の機会に譲るとして、今回は神戸の「近代建築」をスケッチすべく取り上げよう。

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水彩で描く夕日の風景 丹波篠山の武家屋敷

御徒士町武家屋敷群

兵庫県で伝統的な街並みを描くなら…

 ヨーロッパの風景を描くのも楽しいが、日本の風景を描くのも楽しい。特に私は古い日本の町並みに郷愁を感じる。(「絵を描くことであなたの人生は充実する!→」を参照)

 私は神戸に住んでいる。だから日本の風景をスケッチしに行くと言えば、友人はすぐに「京都かい?」と尋ねる。だが実は地元兵庫県にも日帰りでいける、素晴らしい場所があるのだ。

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水彩画は背景が大切?山奥の寺院 円教寺大講堂を描く

 風景画を描くとき注意しないといけないことがある。以前に私が個展を開いたとき来場者にアンケートをお願いしたと書いた(失敗しない個展の開き方→はこちらから)。

 その結果わかったことが一つある。その時の出展作品は人物画よりも風景画の評判が良かった。しかしその風景画の中に実は人気の無いものがいくつかあるあるのだ。そしてそれらの共通点は、画面全体の構図、背景の色、テーマに何の工夫もなく、建物単体だけをスケッチしたものだ。

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不思議な建物をスケッチ!あかがね御殿

 皆さんはこの奇妙な建物を知っているだろうか?

 通称「あかがね御殿」という。兵庫県加古川市の海側、別府(べふ)港に面している建物だ。今回は私がスケッチしたその風変わりな建物を紹介しよう。

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お寺を描こう!寺院建築4つの様式を知っている?

 私の活動のひとつ(詳細はこちら→)は日本の風景を描くこと。そのために寺院建築はとても大切な素材だ。だが京都(スケッチ旅の詳細はこちら→)や奈良(スケッチ旅の詳細はこちら→)には国宝級建物がいくらでもあるが、私の住む兵庫県(スケッチ旅の詳細はこちら→)はと言うと、国宝建築物を擁する施設は6施設しかなく、その大半は姫路城にあり、地元神戸市には残念ながら国宝建築物は一件もないのが実情だ。

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ジャズライブの魅力をスケッチ!

 以前にこのブログの別の記事で「デッサン力を磨く一番の方法は、自分の日常をアトリエにすること」と書いた(詳細はこちら→)。冒頭のクロッキーは私自身のそのアウトプットの一枚で10年以上前に描いたものだ。
 今回はそんな私の日常をスケッチした体験談をお伝えしよう。

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