
水彩画を描き始めて「しばらくたった」方へ
「あんな素敵な絵が描けたら・・・早く上達したい!」
そう思っているあなたには、描けば描くほど次のステップが見えてくるに違いない。今までの技術に加え、さらに上の表現ができそうなヒントが見えてくる。
こんな時あなたはどうしているだろうか?今回はそんな悩みを水彩画の上達につなげる方法を考えようと思う。
目次
- 上達のヒントが見えてきた!
- ヒントの中身を明快にしよう!
- 悩みの解決法とは?
- 読むこと
- 書くこと
- 発信すること
- まとめ
■上達のヒントが見えてきた!
何となく、今までの自分になかった新しい技法を、感覚をつかみかけている・・・。そんな時その技術をや感覚をマスターためにどうするのか?
あなたがもし職人派の絵描きならばとにかく微妙なコツを手が覚えるまで描き続ければいいのかもしれない。
あるいは天才肌の絵描きだったら、インスピレーションが頭に降りてくるまでじっと水彩紙を見つめているのかもしれない。
でも普通の人にはそんな真似はできない。時間が無限にあるわけではないし、インスピレーションがタイムリーに降臨するかもわからないからだ。
■ヒントの中身を明快にしよう!
そんな時私は、そのヒントを書き留めるようにしている。具体的に言うとiPadのメモ帳に感じた自分の作品の失敗、例えば「人物画の目と鼻の位置関係がおかしい!」とか、他人の作品の気になる点を書いておく。
iPadのメモ帳はiPhoneでも見られるので、電車内で思い出した時に見たり、文を追加したりできる。例えば「目の位置は頭の中心に!」とか。だからメモ帳にはいくつもの上達のアイデアが詰まっている。
そうしているうちに、いくつものアイデアのうち関連するものが頭の中でつながってくる。大切なのはここだ。
こうすればいい絵が描けそうだというテーマで一文を書きだすのだ。例えば「何故いつも面長の顔を描いてしまうのか?」という具合だ。
ヒントから具体的な悩みが明快になったら。もはや訓練やインスピレーションは必要ない。論理的にその解決法を見つければいい。そのためにはすることは以下の二つだ。
■読むこと
人間はすぐに忘れる。
だから絵の悩みに関連する書籍、教本をもう一度読もう。
データや事実、定義を改めて確認することが大切だ。例えば「眉から鼻下までの距離」と鼻下からあご下までの距離は等しい」などだ。
読むジャンルは「美術」に限定しないほうがいい。私は「透明水彩」を研究するのに光や色の理論、化学物理の理論についてずいぶん本を読んだ。
おかげでやみくもに個人の経験に頼ることなく、無駄な労力を省き、論理的に納得できる絵を描くことができるようになったと思っている。
■書くこと
私の経験では、「読むこと」だけでは悩みは解決しない。
むしろ「書くこと」で頭の中で論点が整理され、多くの問題点が一つの解決策に論理的に帰結することが多い。
先の例をあげれば、目の幅は正しいのに目の位置が高い。したがって面長の顔になる。つまりすべての原因は目の高さをきちんと図らずに(実際よりも高い位置に)描く悪い癖にあるという結論に達する。
「瞑想」から哲学は生まれるかもしれないが技術は生まれにくいのだ。
■発信すること
お勧めは、その解決法をインターネットで公開することだ。
具体的にはブログを作って発信するのだ。人間の心理は不思議だ。一人では完璧だと思っていた理論もいざ公開しようと思うと、疑念が生ずる。当然だろう。
悪いことではない。
単なる個人的な思い込みにとどまらず、自分を客観視する癖がつくからだ。
するとさらにその解決法は正しいものになるだろう。
なお、絵を描き始めた初心者だからと言ってブログを発行することにしり込みする必要はない。とりあえずはグーグルなどの無料ブログでOK。
大切なのは内容が今の自分にとって真実であること。そうすればその時点で同じ悩みを共有する世界中の人が読んでくれるはずだ。
■まとめ
今回の結論は「ブログのすすめ」であるが、実は私のブログを読んでもらえばわかると思うが、カテゴリのうち「絵画上達法→」の記事のほとんどは上の失敗から学んだヒントをメモしたものばかりだ。
失敗を公開するのは、名誉なことだとは思わないが「真実」ではある。
だから同じく水彩で「人物画」や「風景画」を描く人には、それを知ってもらい、私の目指す「アートのある生活」が少しでも早く、広く、世に広まることを願っている。
P.S.
あなたの描いた絵をブログだけで終わらせず、インターネットを媒体に売り込むことも可能だ。
考えてみれば、通常誰でも、「個展は常に新作で」をモットーにするが、一般の人は絵描きの都合はそれほど考えていない。
欲しい時に、適切な値段の、気にいる絵が見つかればいいのだ。
いつでも、どこでも、適正価格での安価な絵を人々に提供する…まさにネット時代の絵描きの稼ぎパターンがここにあると思っている。
そんな趣旨で始めた会が「美緑(みりょく)空間アートギャラリー」である。
私の活動に賛同していただける方は是非申し込んでほしい。
主として私の最新作作品および販売方法について技術的、絵画的な解説をしようと思う。
そして皆さんが個展を開き、私と同じ目標で活動してくれることを祈っている。
登録方法は下記フォーマットにメールアドレスを記入して登録ボタンを押すだけだ。
今のところ無料。いつでも脱退できるので気軽に申し込んでほしい。
あなたの参加をお待ちしている。
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