そろそろ腕試し!公募展に応募してみよう!

 絵を描き始めたあなたへ。そろそろ腕試しがしたくなったのではないだろうか?

 私のプロフィールを見てもらえればわかるが、私は芸大を出たわけでもないし、特に絵の先生に師事したこともない。だから自分の腕がどれほどのものか、評価してくれる人もいなかった。

 もちろん個展を開くようになってからは新聞やネットの個展の記事を見て、ファンになってくれた人もいる。だがいわゆる「他流試合」というものを知らない。そんな時気になるのが「公募展」だ。自分の絵が世の中で通用するものかどうか、応募したくなる。当然の帰結だろう。

 皆さんにも「他流試合」である「公募展」に応募することをお勧めする。今回は私のささやかな経験談を通じて、応募するときに覚えておいた方がいいと思うことをお伝えしよう。

 どの公募展に出品したらいいか?

 最初の難題だ。応募要項をまず見てほしい。以下の点をチェックしよう。

■開催場所
 東京、大阪、名古屋・・・とある。全国的に有名な公募展はほとんど東京だ。作品搬入は各美術館に持っていくことになる。地元の美術館ならば、自家用車でも赤帽でも、小品ならば電車で自分で運べばいい。
 地方の人が東京の公募展に出品しようとすると、大抵はその公募展指定の搬送業者があり、搬入してくれるようになっているが、段取りは大変だ。当然お金もかかる。
 だから最初の公募展は自分で作品を搬入できる地元の美術館で開催されるものがいいと思う。もちろん慣れてくれば、どんどん東京の公募展に出せばいい。

■作品の大きさ
 実は私自身はこの項目にいつも一番悩んでいる。というのは大抵の公募展の場合は「大作」を前提としている。
 私は学生の頃こそ100号(160cm×130cm)の油絵を描いていたものの、今はこの美緑(みりょく)空間のトップページに書いたように、どの家庭にも飾ってもらえる絵を描くのが目的である。だからSM(サムホール)からせいぜいF8号くらいの大きさの作品しか描かない。

 もちろん応募要項には10号以上、120号以下などと書かれていて、小品でも応募できる場合もある。だがその公募展に一番小さい10号を出して入選するかというと、現実に大作の中にポツンと10号が飾られているのを見たことがない。
 おそらくほとんど落選しているか、入選の常連者と会員間で大作しか出さないという暗黙の了解ができているかだろう。

 つまり、あなたの選択肢は二つだ。頑張って水彩の大作を描くか、審査対象で「小品の部」がある公募展を選ぶかである。
 だがいきなり水彩の大作に挑むのは正直言って無謀だ。自分の作品を「離れて観る」訓練ができていないと多分納得いく作品ができないだろう。
 だから最初はやはり「小品の部」がある公募展がいいと思う。自信がついてきたら大作に挑めばいいのだから。

 ただし「小品の部」はちょっと注意すべき点がある。はっきりいうとかなりレベルの低い、大作の展示会のいかにも付け足しという公募展がある。
 作品を搬入すると、いきなり「どの先生の生徒さんですか?」と聞かれ、「個人です」というと「その他」と書かれたゾーンに作品を置くように指示される。

 ・・・残念ながらどう考えても優秀な作品を選定するための展覧会とは思えない。

 あるいは、美術雑誌に有名な審査員の座談会の記事が載る。「公募展にカルチャーセンターで描いた絵をそのまま出す人が多くて困るんですよ・・・」

 この言葉にはとても感じるものがある。いい意味で言えば、「絵を甘く見るな」というもの。もう一つは審査員は絵を「描く人」と普通のカルチャーセンターで絵を「楽しむ人」を最初から区別しているらしいということだ。

 公募展に出したいという人は、当然同じ土俵で実力を見てほしいと思う人だ。最初から「画家ではない人」というくくりで審査されたくはないだろう。

 結論を言えば、その小品の部の過去の入選作品をよく見てから応募すべきだと思う。もちろん入賞作品ともなれば大抵は相当の作品がある。問題は入選作品全体のレベルだろう。「絵を描く人」とみなして審査された作品かどうかだ。

 尤もそんなことは審査員に聞かないとわかるはずもない。

 ではどうするか?
 当然レベルの高い公募展を狙うのがいいには違いないが、いきなり今の自分の技量より遥かに上の絵しか並んでいない公募展に出して、落選続きではやはり気が滅入る。
 とりあえず、「自分の最高の絵で何とか届くかもしれない」というレベルの公募展を目指すのがいいのではなかろうか。弱気などと思う必要はない。

 入選すれば大いに励みになる。仮に落選したって、構わない。少なくとも応募せずに美術館に自分の絵が展示されることは絶対にないのだから。次を狙えばいいだけの話だ。

 さらに言えば、審査員はやはり大きい絵が好きだ。「上手な絵だけど、もっと大きく描きなさい」とよく耳にする。だからできれば「小品の中でも」応募要項にある最大の絵を描くのがいい。
 私が描いた水彩の最大の絵は20号だが、それは応募要項に「20号以下」という指定があったからだ。

■合評会はあるか?
 入選したとしよう。合評会の有無を確かめたい。他流試合に出たからには、是非他人の評価を聞くべきだ。
 ただやはり、「小品の部」は合評会が開催されないこともある。事前に確認しておこう。

■インターネット公募展
 最近増え始めたのがこの種の公募展だ。自分の作品を写真にして、メールで送ればいい。作品搬入の手間はゼロだ。通常の公募展では出品するだけで審査料、運搬料などがかかり、コスト的に馬鹿にならない。

 だがネット展は輸送の費用が不要、審査する人だって自宅で審査できる。当然審査料も安い。最近のモニターは大きいし、解像度も高く、色の再現性もいい。

 何より世界中の人にコストをあまりかけずに見てもらえる。そして世界中から応募者が集まるので、作品の質も高い。まさに相手にとって不足はない。皆さんも是非応募したらいいと思う。

 上の作品は私が最近応募した日本国際水彩画会の主催するネット展に採用されたものだ。ご覧のように出品料はわずかに1千円だ。
 開催期間は2020/6/18~21。
 作品は以下のユーチューブで紹介されるそうだ。是非見てほしい。https://m.youtube.com/channel/UC-Ahz4WE0qE63umoh1yBw8g

さあ、恥ずかしがることは無い。あなたも腕試しを!

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