デッサン上達の秘訣とは
デッサン上達の秘訣は?と訊かれたらあなたは何と答えるだろうか。石膏デッサン、ヌードクロッキー、人物デッサンを繰り返す…正解だ。
だが難点はどれもそれなりに準備もお金もかかることだ。忙しいサラリーマンにはなかなかそんな暇はないだろう。
だから私ならば「日常をスケッチすること」と答える。その詳細は「誰にでもできるデッサン練習法とは→」を参照してほしい。
日常を描く楽しさ
私がこの答えを見つけたのは、実はデッサンの上達が目的でスケッチしていたからではない。仕事に追われていた若い頃、偶然に見つけた「終電車の風景」をスケッチしたことがきっかけだ(詳細は「クロッキー帳に何を描く?→」を参照)。
日常をスケッチすることはある意味で人生の一断面を描くようなもの。実に楽しい。言わばペンとクロッキー帳で小説を描くようなものだからだ。そこには絵が上手くなりたいなどという邪心(?)はもはやない。
ハワイの日常をこっそりスケッチ
そしてこの楽しみは実は旅先でも得られる。冒頭のスケッチはハワイに旅行に行った時のもの。この時は娘の結婚式が本来の目的だった(「パソコンで描く水彩風イラスト初級編ハワイの海辺→」を参照)ので自由な時間はごくわずか。式の終了後、ホノルルの浜辺を歩いていてふと見つけた一シーンだ。
いかにも南国の植物で覆われたパーゴラの下で歌うカップル。楽器はもちろんウクレレ。男性のウェスタンハットも女性の肩と背中を大胆に見せたファッションも濃いサングラスも本当に南国の日常風景だ。日本では見られない。ハワイに来た甲斐があったというものだ。
幸い散歩中でもペンとクロッキー帳は持参していた。木陰の二人をこっそりとスケッチ。特に男性の声がよかったな。お二人の幸せを祈ろう。
これは特に自慢のスケッチではない。水彩画として作品にするようなものでもない。
でもハワイに住む人々の日常生活を描いたものとしてはとても貴重で、印象も強かった。
だから帰国してから、パソコンのフォトショップでサッと色つけ。今もこうして眺めることがある。
海だけがハワイじゃない。
ハワイの日常をこっそりスケッチ…絵が好きな者だけができる経験できる愉しみだ。あなたも試してみてはいかがだろう。
P.S.
このブログの関連する記事は以下のとおり。興味のある人は参考にしてほしい。
■カテゴリ「スケッチの旅海外編→」
■「ハワイは海だけじゃない!悲しき王朝の歴史を描く→」
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