簡単動画で解説!人物画の描き方

静止画か動画か?

 あなたはすでにこのブログの透明水彩で描く人物画 デッサン編→を読んだだろうか?

 内容は私の人物画の制作過程をステップ毎の写真と文章で解説したものだ。
かなり詳しく説明していて、特に人物画の初心者には役に立つ記事にしたつもりだが、実はその方法には欠点もある。

 絵のどの部分が次のステップでどのように加筆、修正されていくのかが分かりにくいのだ。

 制作過程全てをビデオで撮り、本格的なビデオソフトで編集するという方法がベストなのだろうが、ビデオ編集ソフトの扱いに手慣れていないと、編集に時間を取られて、本業の絵の制作時間が無くなってしまう。

動画ソフトの解説

 そこで今回は、制作過程の写真を使いつつ、ある程度部分の変更具合が判るようにと、静止画ビデオを作成することにした。撮影はiphoneを使用。編集にはiPadで「Power Director」を使用した。

 簡単にいえばスライドショーなのだが、やってみると案外難しい。
本格的なスタジオと機材があれば別だろうが、iPhoneで撮影した画像は、どんなに角度や距離に気を使っても、撮影するたびに各ショットそれぞれ微妙に違う歪み方をする。

 だから単純に素直にスライドショーにそれぞれの写真をつなげると制作過程の面白さよりも、モチーフのずれや歪みの変化が気になってしまうのだ。

決め手はトランジション

 そこで工夫をしてみる。
 ポイントは画像と画像のつなぎの効果の選択だ。専門用語では「トランジション」というらしい。

 トランジションがないと先に述べたように写真ごとの歪みや大きさのずれがくっきりと現れてしまう。

 よく使われるトランジションの「フェードアウト」を使うとつなぎめで画像が消えてしまうので見てくれる人に人にイライラが残る。
 かといって「歪み系」のトランジションではせっかく描いた絵が台無しになってしまう。

 色々試したうえ、選んだのが「ワイプクロック」というものだ。
 画像の繋ぎ部分で時の針が回転するように前後の絵が重なり合う。

 前後のイメージが重なって映るので変化がわかりやすい一方で、画像ごとの境目の位置や歪みのずれは気にならないという今回の意図にぴったりのトランジションだった。

制作過程の解説

 そうやって制作したのが、冒頭の動画である。
眼を引くためにまず完成図を示し、最初のデッサンまで制作過程を遡る。そして再び完成までのステップを再現している。

 今回の人物画の大まかな制作過程は以下のとおりである。動画と見比べてほしい。

 最初は鉛筆デッサン。例によって4Hから3Bまでを使い分けている。
 大まかに形を掴み、陰影をつけ、背景を書き込む。 

 私の人物画はこのように最初に、鉛筆だけで陰影を施してから透明水彩を塗る。
着彩順はまず顔と手、つまり肌色の陰影を先に塗る。

 何故かというと人物画の場合、肌色が画面の色調を決めるといっても過言ではないからだ。

今回は秋の風景。肌色と背景の自然の色の対比が大切なので服よりも先に背景を塗っている。

そして最後に服を含めた仕上げの工程に移ってゆく。

 いかがだろう。静止画と文字による解説とは違う観点で私の制作手順が理解してらえたのではないだろうか? 
 今回の記事があなたの人物画の制作に役に立てば嬉しい限りである。

P.S.
 なお、先に挙げた透明水彩で描く人物画 デッサン編→の続編である「透明水彩で描く人物画 着彩編→」見たいという方、あるいは動画を使用した制作プロセス(現在修行中だが…)について興味ある方は下記「美緑(みりょく)空間アートギャラリー」のメンバーに参加することをお薦めする。

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