自分の水彩画をギャラリーに飾ろう!

 「絵の好きな人」から「絵を描く人」になったあなたへ。

 そろそろ自分の水彩画を額に入れて飾ってみよう。もちろん自身のある人はグループ展に参加する、個展を開く、公募展にチャレンジしてもらっていい。
 だがまだそこまでの自信がないという人もいるだろう。そんな人にお勧めする。自分の家、いや最初は自分部屋でもいい。ギャラリースペースを確保してみよう。

そして自分の描いた水彩画を額に入れて飾るのだ。

額縁の不思議

 人の目とは不思議なものだ。スケッチブックの中で描いた絵の状態と額に入れた状態とでは受け取る印象がガラリと変わる。

 例えば自分では「完成!」と思い、サインも入れた水彩画を額に入れ、壁に飾った途端「まだまだ・・・!」と思うことがままある。(失敗しない個展の開き方→)。

 一方で、あそこが気に入らないと思っていた絵を額に入れてみると、全然気にならないどころか「悪くない」と感じたりする。
 つまり絵を額に入れてギャラリーに飾ると、作者の個人的な思い込みから解放されて、客観的な評価ができるようになるようなのだ。

自宅をギャラリーに!

  自宅をギャラリーにするには具体的にどうしたらよいかわからない人もいるだろう。 私の例を紹介しよう。少しは参考になるかもしれない。

 私の画家活動の目的はトップページの「美緑(みりょく)空間へようこそ!→」にも書いたように、世界中の家庭に「絵を飾ってもらう」ことだ。
 だから絵描き活動をしようと決めた時に、私は自宅のリビングをまずギャラリーに改装した。

 と言っても、そんなにお金をかけるわけにもいかない。リビングの壁の一面だけをギャラリー仕様にしたのだ。

 具体的には私の絵を何枚もその場の気分に合わせて、あるいはお客様の好みに合わせて飾れるように、壁上にピクチャーレールをつけた。そして淡い色調の水彩画が引き立つよう、思い切ってその面だけ濃いブルーのビニルクロスを張った。

 写真のように早速自分の絵を飾ってみた。私が住むマンションはかなり古く、残念ながら天井があまり高くない。

 ギャラリーとしてはちょっと物足りないが、「世界中の家庭にアートを・・・」と謳うならば、天井の高い美術館の展示室である必要はない。

 むしろ私と同じような、天井のあまり高くない、一般家庭のリビングルームを対象にする方がいいかもしれないと、気にしないことにした。

 ここにかかっている絵はいずれも水彩画で両側の2枚が、F0サイズの絵、中央の4枚がSM(サムホール)サイズの絵だ。

 家具の大きさと比べてそれほど違和感ない大きさであることがわかってもらえるだろうか。

 このブログの記事、「スケッチ旅に必要な道具とは」や「絵画とサイズのエピソード」の中で、SM(サムホール)サイズあるいはF0号サイズのスケッチブックを主としてお勧めしているのは、このように普通の住宅に飾るのに至極、適当な大きさであるからだ。

 ちなみに私がやはり初心者にお勧めしているF6号までは全く問題ないが、F8号だとやや威圧感を感ずる気がする。

 まして公募展に要求される通常の最低サイズであるF20号などはかなりの大邸宅でないと似合わない。

 まだまだ自分を初心者だと思っているあなただって、いつかは個展をするだろう。その時になって慌てないよう、是非自宅のギャラリーに自分の絵を飾ろう!

 私の心からのアドバイスである。

P.S.
まだ絵を始めたばかりという方。でも将来は頑張って絵描きになりたいという方は以下の記事を参考にしてほしい。