用事があって出かけた先ででちょっと時間ができた。折角だからこの街の美術館でも行こうか・・・と思うことは結構あるだろう。今回は私の地元神戸の「ちょっと立ち寄るお薦め美術館、博物館」を教えよう。
時間のたっぷりある方へ
兵庫県立美術館(http://www.artm.pref.hyogo.jp/index.html)、神戸市立博物館(https://www.kobecitymuseum.jp/)へ行くと良いだろう。
前者はJR灘駅から徒歩15分、安藤忠雄設計の現代建築、後者はJR三宮から徒歩15分、昭和初期の近代建築で特に建築に興味ある人には言うことなしだ。
ただしこの二つはとても大きい。鑑賞時間もそれなりにかかるので、時間のない方はそれねりに覚悟して出かけよう。
香雪美術館(http://www.kosetsu-museum.or.jp/)
建築も、庭園も素晴らしいのが阪急御影駅から徒歩3分の香雪美術館だ。朝日新聞創設者の住宅とコレクションをそのまま美術館にしたものだ。
所蔵展のほかに日本美術の企画展もある。素晴らしい庭園の公開日も設けられている。
竹中大工道具館(https://www.dougukan.jp/)
ユニークな美術館としては、新幹線新神戸駅から徒歩5分、竹中大工道具館がある。竹中工務店の旧社長邸の敷地に建つ和風現代建築だ。
展示物は単なる大工道具だけでなく、驚くほど合理的であった日本建築の柱や梁、木組からの究極の職人芸ともいえる細やかで美しい造作、建具、飾り物まで展示してある。
事前に予約をすると、学芸員に説明をしてもらえる。この展示物の素晴らしさは、漫然と見るだけでは分からない。是非予約をしてから行くことをお薦めする。
白鶴美術館(http://www.hakutsuru-museum.org/)
JR住吉駅から徒歩20分の白鶴美術館。白鶴酒造創業家の収集品を展示している美術館。1934年(昭和9年)、第二次世界大戦以前に開館したと言う歴史的にも貴重な美術館である。
所蔵品は多岐にわたり、膨大な数を誇るが、日常的に展示してあるものは中国、日本の古美術が多いようだ。
建物は鉄筋コンクリート造だが堂々とした和風建築で登録有形文化財となっている。近くを流れる住吉川と一体となった景観は素晴らしい。
神戸市立小磯良平記念美術館(http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/koisogallery/)
私も好きな洋画家小磯良平の作品を集めた美術館。JR住吉から六甲ライナーに乗り換え、アイランド北口駅徒歩2分だ。
小磯良平は神戸市の名誉市民である。彼の死後、遺族から神戸市に寄贈された作品を収蔵するために作られた。
「個人作品の美術館」としては全国屈指の規模で、見るのには少し時間がかかるが、素描、デッサン、水彩画から油絵まで彼の代表作も多く、内容的に非常に充実している。彼のファンならば是非見ておきたい。
ヨドコウ迎賓館(https://www.yodoko-geihinkan.jp/)
純粋な美術館とは言い難いが、建築好きの人には阪急芦屋川から北へ、徒歩10分にあるヨドコウ迎賓館がいい。有名なフランク・ロイド・ライトの設計だ。
建築自体はもちろん、細かな石や木、ガラス、造作の装飾、家具まで全て彼が設計している。
これを見ればあなたも建築家と言う職業に敬意を払いたくなるに違いない。
孫文記念館 (http://sonbun.or.jp/)
JR舞子駅から徒歩7分。兵庫県神戸市垂水区の舞子公園内にある博物館。大正時代の中国風のインテリアがそのまま残っており、神戸らしい雰囲気を醸し出している。
外観を特徴づけているのは八角形のユニークな建物。国の重要文化財に指定されている。美しい瀬戸内海と明石海峡大橋を背景に建つ姿はロマンチックな『移情閣』の別名にふさわしい。
p.s.
神戸といえば「灘の酒」(http://www.nadagogo.ne.jp/)。酒の好きな人は酒蔵巡りをしても良い。秋季、休日限定だが阪神電車の主要駅で酒蔵巡り専用バスの乗り放題乗車券と試飲券がついたお得なチケットを売っている。お薦めだ。
またここ数年、六甲 山頂で「六甲ミーツ・アート芸術散歩」というアートイベントを やっている。興味ある方は私のレポートをどうぞ( https://miryoku-yoshine.com/rokko-arts-meets-2019/)
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