ペンでスケッチ! 旅先の風景 明治神宮 

 デッサン力をつける一番簡単な方法は・・・以前にこのブログの記事で書いたとおり、「自分の日常をアトリエにすること」だ(詳細はこちら→)。
 具体的に小さなクロッキー帳(または安物のスケッチ帳)をいつも持ち歩くことだ。仕事で出張に出かけても、電車の待ち時間をぼーっと過ごすのではなく、目の前にあるものをスケッチすればいい。

 今回はそんな私の体験談だ。
 まだ私が建築の設計をしていたころ、複数の要件で東京に出張に行ったことがあった。ところが建築主の都合で打ち合わせまでに空き時間が出来てしまった。
 こんな時、鞄に入れたクロッキー帳の登場だ。場所は原宿、幸い当時まだ行ったことのなかった「明治神宮」が近くにある。本殿は一般人は入れないが、回廊のつながる神門は誰でもくぐることができる。そしてこの「神門」とても美しい。
 後に調べてみると、本殿などは戦争で焼けてしまったがこの神門は創建時(大正9年)のままだという。

 さっそくクロッキー帳とペンを取り出す。
 クロッキー帳の幅は15cmくらい。デッサンの練習のつもりなので構図を決めるの時間はかけない。神門と両サイドの一階部分の屋根を画面に入れることだけ決めて最上部の屋根から順番に、描きだす。当然鉛筆の下書きはしない。
 ポイントは正面の屋根の両端の位置だろう。これが狂っていると先ほど決めた一階の小屋根の両端がはみ出してしまう。コツは最初に3つの屋根の先端の点をペンで押さえておくことだ。現物を見ながら線を引くのはむつかしいが、クロッキー帳上の点と点を結ぶ線ならばそれほどは狂わないだろう。

 神社や寺を描くときに気になるのが軒先の組み物だろう。この神門は由緒正しい「三手先 (みてさき) 斗 栱」。それを描き始めると、とても打ち合わせに間に合わない。それに画面が小さいので全部描けるはずがない。ご覧のように雰囲気だけだ。
 「なんだ。これでお終わりか?」と思うかもしれないが、大切なことは、短時間で決め手となるポイントの当たりを採り、プロポーション正しく描くこと。
 不満なら、いつか時間のある時に来て、水彩紙に存分に三手先 (みてさき) 斗 栱を表現し、作品に仕上げたらいいのだ。
 そして自分の興味ある部分を写真を数枚撮っておけば、後日、勉強する材料にもなる。あるいは私のようにブログの資料にすることもできるだろう。
デッサンの練習の為だけのスケッチはこのブログの「街角スケッチ(詳細はこちら→)」というカテゴリに一部を収納している。興味ある人はのぞいてほしい。

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