近江商人を育んだ町を水彩で描く!

 滋賀県東近江市五個荘金堂町を訪れた

 この町は1998年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。私の水彩スケッチ22番目の保存地区の町でもある。そしてかの有名な近江商人発祥の地といわれている。

 江戸時代の商家豪邸と富農の民家がならぶさまはまさにその文化と歴史を教えてくれる。家屋が並ぶ道沿いには生活用水として利用されている水路が流れ、他の町並みとは一味違うすがすがしい風情を与えている。

この町の魅力とは?

 画家にとって魅力的なこの町、さぞかし不便な場所にあるかと思われそうだが、実は私がが住む神戸市内からJRとバスを乗り継いで2時間ほどで着く。

 田舎とは言え、とても来やすい町なのだ。そのせいかこの日はどこかの先生が指導する絵画教室の皆さんもスケッチブックを持って写生に来ていた。中央の写真、道端で座っている人がそれだ。 

 道端で和かに絵を描いている生徒さん達に、民家から出てくる近江商人の子孫が「こんにちは」と声をかけてくれる。天気の良い休日にこんなのどかな風景に出会えるのも絵描きの特権だ。

 しかし私は来年の水彩画展に備えて作品を描きためなければいけない身。そんなに悠長に構えてはいられない。いい構図を求めて同じ道を何度も行ったり来たり…彼らからはさぞかし奇異に見えたに違いない。

 「ここ!」と決めたら集中して描く。この日の収穫はペン画3枚とipad画1枚。まあまあの収穫だ。構図もよし。ペン画は帰宅後、アトリエで水彩画として仕上げた。

水路に生けた花

 描き終えた後の心地よい疲労感に水路の生け花がとても心地よい。三方良しという世間も気遣う近江商人の心意気がこんなところにも表れている。

P.S.
 滋賀県は重要伝統的建造物群、あるいはそれに値する風景が多い。このブログでは以下の場所を取り上げている。興味のある方は参照してほしい。

いずれも美しい風景である。是非一読してほしい。

 私の描いた風景画はこのブログの「加藤美稲水彩画作品集→」で随時掲載してゆく予定だ。、また関連記事はカテゴリ「スケッチの旅日本編→」にまとめてある。是非覗いてみて欲しい。

P.P.S.

 私が行ったことのある旅先をリストとして「ここを描きたい日本の風景!→」にまとめてみた。私なりに評価も付けたのでスケッチ好きの人は参考にしてほしい。


メールアドレス  *

3件のコメント

[…] このブログの「ここが描きたい日本の風景!」で取り上げた滋賀県の風景は「長浜」「大津市坂本」「、彦根市河原町、」「東近江市五箇荘金堂」だが、いずれも(私の勝手な評価で)◎つけるには至っていない。 そんな滋賀県で私が文句なく◎をつける町、スケッチするなら絶対に訪れてほしいと皆さんにお薦めするのが、今回取り上げる近江八幡市だ。 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください