水彩で風景を描き始めたあなた。身近な風景を描くのも楽しいが、旅先で描く風景も楽しいものだ。あなたは次の休みどこにスケッチに出かけるつもりだろうか?
せっかく行くのだから気持ちのいい素敵な風景画描きたいと思うだろう。だが世の中のガイドブックは案外あてにならない。何故なら絵を描く人を対象に書かれていないからだ。
そこで言わば「後悔しないスケッチ」のための「お薦めの旅先リスト」をまとめることにした。
トップページ「美緑(みりょく)空間へようこそ!→」で記したように、私の普段の活動の一つは古き良き日本の風景を描くことだ。だからそれなりに経験がある。
そこで、私が過去に行ったことのある場所(主として国の選定した重要伝統的建造物群保存地区)をスケッチする立場で、評価してみた。スケッチ旅の行先に悩んでいる方は参考にしてほしい。
全ての場所の詳細なコメントは一度に書けない。徐々に書き足していくつもりなので、今後も時々チェックしてほしい。
なお別途詳しい記事を書いた地区はリンクを張っておいたのでそちらも参照して欲しい。また私のスケッチがあるものについては購入ページのリンクを記したので併せて参考にしてほしい。
私の(個人的な)評価の目安は以下の通り。
◎は絵を描くのに最高。町並みが良く保存されている。背景も良い。
○は構図を探せば絵になる。いい風景となる範囲が限られる。
△は絵にするには苦労する。保存状態が良くない。使い方、管理が悪い。
また私が描いた絵は一部を 加藤美稲作品集に 収録してある。参考にしてほしい。
都道府県 | 地区 | 評価 | コメント |
北海道 | モエレ沼公園 | △ | 広大な敷地に丘、草原、森、湖、建築、彫刻、公園と遊具が一体となって配された 総合芸術空間 というべきか。 設計したのは 世界的なアーチスト、イサム・ノグチ。人に伝える風景ではなく自分で体験すべき風景だろうか。この感動を絵にするのは困難かも。 |
青森 | 弘前市 仲町 |
△ | 重要伝統的建造物群保存地区。武家屋敷群。弘前城の城下町。通りに面して板塀とサワラの木の生垣が整備されており、当時の雰囲気が偲ばれる。 しかし武家屋敷はほとんど残っておらず、板塀の奥は様式も材料も色も個人が勝手に建てた現代住宅が連なっている。整備された民家が見学者用に4件ほど公開されているが、ロケーションが悪く、板塀と生垣以外は絵にならないと言っていいだろう。 ただし背景の「岩木山」の勇壮な姿は一見の価値がある。 →スケッチはこちら |
青森 | 弘前市内 | 〇 | 洋風建築群。市内には意外なことに明治時代の洋風建築が多く残っている。それも、文化的に貴重な日本人の大工の棟梁が洋風建築をまねて建てたものが多い。旧第五十九銀行本店(現青森銀行記念館)は一見すると石積のルネサンス建築のようだが、実は木造だという。建築としてのプロポーションもディテールも素晴らしくとても見よう見真似で作ったとは思えない。 日本基督教団弘前教会会堂は貴重な木造ゴシック教会だ。市立図書館、東奥義塾外人教師館いずれも素晴らしい。 →スケッチはこちら |
青森 | 黒石 中町 |
◎ |
重要伝統的建造物群保存地区。 |
秋田 | 仙北市 角館 |
◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。武家屋敷。 江戸時代の武家屋敷の町並みがよく保存されている。 各屋敷の前庭の大木と町並みがマッチしている。 JR駅から徒歩圏内。 |
宮城 | 仙台市近郊 | 〇 | 仙台市は古い城下町だが、終戦直前の空襲で歴史的遺産は破壊され、描くべき日本の風景はほとんど残っていない。 日本三景の松島は海辺の島々の自然風景はもちろんだが、国宝瑞巌寺とその参道界隈の風景が美しい。 ただ東日本大震災の津波により、甚大な被害を受け、現在復活運動中だという。美術館に興味のある人は「菅野美術館」がお薦め。 |
新潟 | 佐渡市宿根木 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。港町。江戸時代の村落がよく保存されている。海、山、村落が揃っていて絵にしやすい。 佐渡島内はバスしかなく交通の便は悪い。 →スケッチはこちら |
千葉 | 香取市 佐原 |
○ | 重要伝統的建造物群保存地区。商家町。利根川水運を利用した「水郷の町」と呼ばれる。江戸の商家の町並みが良く保存されている。 河畔に並ぶ商家や蔵がいい。絵になる範囲は限られるか?駅から徒歩圏内。 1918年に文化庁の「日本遺産」に選定された。 |
千葉 | 成田 | ○ | 成田山の門前町。起伏ある参道に並ぶ建物は歴史ある建物でありながらデザインは個性的で統一されていない。 だが逆にそれが面白い。成田山の寺院建築には国宝こそないが広大な境内は公園化されており、散策にも良い。 佐原とともに「日本遺産」に選定されている。 →スケッチはこちら |
栃木 | 日光 | 〇 | あまりに有名な東照宮。深い森の中に突如現れる黄金の風景に驚かぬ人はいないだろう。 ただしあの複雑な造形をスケッチするには相当の覚悟が必要だ。明治の天才画家「五百城文哉(いおきぶんさい)」の陽明門を描いた水彩画は素晴らしい。ブログの記事参照。 |
東京 | 三菱1号館 | △ | 明治の建築家ジョサイア・コンドルの代表作。オフィスビル街にあってその個性的なデザインは人々の目を惹くに十分。 その歴史にも注目する価値あり。 |
東京 | 明治神宮 | △ | 明治天皇を祀った神宮。本殿は伊東忠太の設計だったが、戦争で焼けてしまった。 再建された本殿は一般の人は見られない。誰でも見られるのは「神門」。 品があり、プロポーションの良い建物でスケッチしたくなる。広大な森はすべてこの神宮のために造園されたという。参道を歩くのは快適だ。 |
東京 | 皇居二重橋 | △ | 東京には残念ながら重要伝統的建造物群保存地区は無い。 そんな町としては皇居の二重橋は 明治、大正時代の 貴重な歴史遺産だ。 東京駅から駅から近く、皇居ではあるが誰でも近づいてスケッチできる。モチーフも構図も抜群だが、スケッチできる場所と構図は限定されるだろう。 |
埼玉 | 深谷 | 三角 | 見どころは三か所。 ①東京駅風のJR深谷駅・・・近代建築風外観の現代建築。石もレンガも張物。 ②渋沢栄一の記念館・・・重要文化財、大正時代の遺構を移築。 ③旧中山道の宿場町跡・・・2件だけ残存。 |
富山 | 南砺市相倉 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。谷間に残る 合掌造り村落。 保存状態も背景の山並みも良く、村のどこを見ても美しい。JR駅からはバスで1時間以上かかる。本数も少ないので要注意。 |
富山 | 南砺市菅沼 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。数件の合掌造りが残る小さな村落。 住戸のほとんどはみやげ物売り場に変わり、当時の生活の風景は伝わらない。 JR駅かで一時間以上かかり、本数も少ない。 要注意。 |
石川 | 金沢市東山ひがし | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。茶屋町。 保存状態はとてもいい。江戸時代の町並みが残っている。 ただし、施設の性格上、華やかな町の明かりのデザインが見られるのは夕方以降。背景となる山も近い。JR駅から徒歩圏内。 |
石川 | 金沢市主計町 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。明治から昭和初期の建物が多い。 木造の3階建ての茶屋は独特の風情があるが、対象範囲が狭いのが難点。道も狭く絵を描くのは苦労するかも。 JR駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
石川 | 金沢市卯辰山麓 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸期の寺院が集まる寺町。 高低差があり、面白い構図がある。寺社は古い姿を残すが、周囲の住宅はほとんど現代住宅になっている。 JR駅から徒歩圏内。 |
石川 | 輪島市黒島地区 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸時代の船主集落。 この地域独特のデザインの民家がよく保存されている。海も山もあり、絵の背景としてもよし。 陸の孤島であり、交通の便はとても悪い。JR金沢駅からバスを乗り継ぐのが一番早い。それでも2時間以上かかる。 →スケッチはこちら |
長野 | 南木曽町妻籠宿 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸時代の宿場町の姿が良く保存されている。 軒をそろえた美しい町並みだ。保存範囲も広く、構図にも不自由しないだろう。 |
愛知 | 犬山市明治村 | 〇 | 明治から昭和初期の歴史的な遺構が数十件、移築保存されている。 自然豊かな広大な敷地に巧みに配置されていて、背景を含めて絵になる建物が多い。 ほとんどが重要文化財または登録有形文化財である。 |
愛知 | 中村遊郭 | △ | 大正から昭和初期にかけての旧遊郭の町並みが残る。 ただし、急速に町は変わりつつあり、レトロな町並みは消えつつある。 |
岐阜 | 美濃市美濃町 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸時代の商家町。 この時代の町並みとしては道幅が広く構図は取りやすいが保存状態はあまりよくなく、所々にコントロールされていない現代住宅が建っている。 駅から徒歩圏内。 |
岐阜 | 白川村荻町 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。茅葺の山村集落。 広大な範囲に巨大な茅葺の住宅が多く保存されている。山々に囲まれた村落の姿はとても美しい。 JR駅高山駅からはバスしかないが、1時間未満で行ける。 →スケッチはこちら |
三重 | 伊勢河崎町 | 〇 | 重要伝統的建造物群保存地区ではないが、伊勢神宮お膝元の町として、勢田川沿いの水運を生かした歴史的な町並みが残っている。 妻入り、黒色の板張による外壁で統一された町並みはデザイン的にとても面白い。 |
滋賀 | 大津市坂本 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。里坊群・門前町。 寺院とその関連施設がよく保存されている。絵としては有名な穴太衆の石垣のある風景が面白いだろう。 駅から徒歩圏内。 |
滋賀 | 彦根市河原町芹町地区 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸から昭和初期の商家町。 江戸期の建物の保存状態はあまりよくない。 独特なデザインの昭和初期の建物は一軒の価値がある。JR彦根駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
滋賀 | 近江八幡市八幡 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。江戸時代の町並みが保存されている。 保存状態も良い。保存範囲も広く、いい構図がいくらでも取れる。 町並みはもちろん河と橋、山頂から見る水郷や田畑など自然の風景も豊富だ。絵を描く場としては最高といえる。 なおTVの時代劇の撮影も頻繁にここで行われる。見たことのある風景にもお目にかかれるはずだ。 JR駅からバスで15分ほど。 →スケッチはこちら |
滋賀 | 長浜 市 |
△ | 重要伝統的建造物群保存地区ではないが、旧北国街道沿いの寺、商家の町並みが残る。 歴史的な意匠を復旧した「黒壁スクエア」が特に有名。連続して残る町並みは少ないが、門前町の商家には今なお昔の店構えが残り、味わいがある。 |
滋賀 | 東近江市五個荘金堂 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。近江商人の町。 水路と一体となった町並みが珍しい。豪商の大きな民家がよく保存されているが保存範囲はそれほど広くない。 JR駅からバスで20分ほど。 →スケッチはこちら |
京都 | 南禅寺 | ◎ | 南禅寺の建築群。 寺院建築として面白いのは三門。参道から見る風景は樹木で全貌は見えない。脇道から見る構図がいい。 境内にある建築で最高傑作は煉瓦造りの「水路閣」。日曜画家の一番人気だ。 →スケッチはこちら |
京都 | 平等院 | 〇 | 京阪またはJR「宇治駅」からともに歩いて10分程度。10円玉のの図案で知られる「鳳凰堂」が有名だ。鳳凰堂は日本の寺院様式のうち「和様」の代表的な建築。優美で日本的なその姿は是非スケッチしておきたい。歴史を感ずる褐色の木肌に趣を感じた人が多かったと思うが、数年前に改修工事により創建時の「朱色」に戻った。どちらが好みか自分の目で確かめてほしい。 |
京都 | 萬福寺 | ◎ | 宇治、京阪「黄檗駅」から歩いて10分ほど。「和様」の代表的寺院「平等院」とそれほど離れていない。だがその様式は天と地ほど違う、中国の「明」の様式だ。広大な敷地内に異国の雰囲気が漂う様は歩いていて飽きることがない。スケッチするモチーフに不足はないだろう。 →スケッチはこちら |
京都 | 北野天満宮 | 〇 | 一般に由緒ある神社ほど本殿は奥に隠れてスケッチすることはかなわない。だが菅原道真公を祀った「天満宮」はもう少し自由だ。本殿周辺をあるいて自由に「八棟造り」の美しい建物をスケッチできる。本殿は国宝だ。 |
京都 | 嵐山・嵯峨野 | ◎ | 渡月橋、嵯峨野の竹林、天龍寺などが特に有名。 有名すぎる風景を描くのに抵抗ある人には保津川下り の風景を描くことをお奨めする。 |
京都 | 京都国立博物館 | ○ | 明治の建築家、片山東熊が設計したバロック様式の建物。 石とレンガとアイアンワークでデザインされた正門も素晴らしい。「堪菴」という茶室もある。 →スケッチはこちら |
京都 | 東福寺 | △ | 秋の紅葉が美しい。 通天橋から見る紅葉は別世界だ。 ただし、その時期の休日の混み方は尋常ではなく、世界中から 観光客が集まる。現地でのスケッチはほぼ不可能と考えた方がいい。 |
京都 | 京都市嵯峨鳥居本 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。門前町。 町並みの保存状態は良く背景となる嵯峨野の風景もよい。 有名な念仏寺が域内にある。ただし境内は「撮影禁止」「スケッチ禁止」との標識がある。保存範囲も狭い。 JR駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
京都 | 伏見の酒蔵 | ○ | 京都市の「重要界隈景観整備地域」経済産業省の「近代化産業遺産」十石舟から眺める濠川沿いに並ぶ酒蔵が美しい。 建物の保存状態も良いが町並みとしてまとまる部分は限られる。 京阪電鉄駅から徒歩圏内。 |
京都 | 京都市上賀茂 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。有名な上賀茂神社の社家町。 保存状態はいいが、道沿いに塀が続く町並みで母屋があまり見えず構図は取りにくい。保存範囲もそれほど広くない。 駅から徒歩圏内。 |
京都 | 平野神社 | 〇 |
春日造りの代表的な神社である。さらに妻入りの本殿2棟をワンセットにして並べる「比翼春日造」という形式の貴重な神社。平安時代初期の姿を伝えてくれる遺産であると同時に誰もが本殿の姿を見られる絵描きにとってもうれしい神社建築である。 |
京都 | 三条通り近代建築群 | ◎ | 京都烏丸通りと三条通りの交差点にあるみずほ銀行京都支店から始まり京都中京郵便局、京都文化博物館、・・・ダマシンカンパニーに至るまで6棟の近代建築が建ち並ぶ。いずれもデザインの密度は高く日本の明治時代から大正にかけての文化的な成熟度の高さを教えてくれる貴重な風景だ。 特に京都文化博物館は重要文化財にしていされているだけあって、旧日銀のインテリアもスケッチに値する。 |
京都 | 京都市 産寧坂付近 |
◎ |
重要伝統的建造物群保存地区であり、あまりに有名な観光地でもある。産寧坂、二年坂、八坂の塔が含まれる地区と言えばお分かりだろう。 |
京都 | 大原 | △ | 近くに鉄道駅は無いのでバスが頼りだ。京都駅からバスに乗ると1時間近くかかる。それだけに京都市内の寺院とは周囲の豊かな自然、静寂さにおいて一線を画す。三千院が有名だ。参道も境内も庭園の雰囲気は最高だ。建物は重要文化財の「往生極楽院」が有名だが、巨大な樹木に阻まれて絵にはなりにくいか? |
京都 | 南丹市美山町北 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。山村集落。茅葺の民家が連なる山村。 背景の山並みも美しい。一部の民家が茅葺をやめてしまっているのが惜しい。近くに公共交通機関の駅は無い。 アクセスは車のみだろう。 |
奈良 | 橿原市今井町 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。寺内町。江戸時代の町並みがほぼ完璧に残っている。 どの家屋も保存状態はすばらしい。街中であればどちらを向いてもほぼ古きよき日本の風景が見られる。何枚も絵が描けること間違いない。 駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
奈良 | 五條市五條新町 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。商家町。 豪商の民家など見るべき家屋はそれなりにあるが、町並みとしてみると、保存状態はあまりよくない。建替えられた家屋が少なからずある。 駅から徒歩圏内。 |
奈良 | 山の辺の道 | ◎ | 「世界最古の道」として世界遺産に登録しようとしているようだ。 全長16kmに渡って、「大神神社」「石上神宮」「長岳寺」などの有名な寺院、戦国時代から残る環濠集落、何より自然豊かな山林、田園をつなぐ道の風景に心洗われるだろう。 ただし最近は道がところどころで、アスファルト舗装に替わってしまうなど、残念な風景も多くなっている。 |
奈良 | 宇陀市松山 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。商家町。 江戸時代お伊勢参りの伊勢本街道と伊勢南街道の大動脈をつなぐ、交通の要所にあったため宇陀千軒と呼ばれた。酒、醤油、吉野葛の販売は健在で豪商の家並みが続く。町並みは比較的よく保存されている。保存範囲は街道沿い約役2kmにわたる。 近鉄榛原駅からバスで15分ほど。 →スケッチはこちら |
奈良 | 興福寺・ 東大寺 | ◎ | 両寺とも世界遺産。 興福寺は五重塔が最大の魅力。勇壮かつ華麗。南円堂も面白い。 東大寺の大仏殿、南大門など有名な建築物の価値は普遍。風景画としては、山の緑を背景とする法華堂、二月堂が魅力あり。 |
奈良 | 平城京跡 | 〇 | 世界遺産。いにしえの都を感ずる人の気配はなく、廃墟の虚しさが漂う。ただし、広大な草原に建つ巨大な大極殿の姿は古代文化に思いを馳せる風景として申し分なし。 |
大阪 | 富田林市富田林 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。寺内町。 江戸時代の町並みがよく保存されている。保存範囲も広い。 駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
大阪 | 中之島一帯 | ◎ | 大阪市公会堂、府立図書館、日銀など歴史的建造物がよく保存されている。 土佐堀川、堂島川とセットにした風景は絵になる。 大阪の中心地でもありアクセスも最高によい。 |
兵庫 | 神戸市北野町 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。港町。明治以降の外国人が住んだ異人館が並ぶ。 もっとも 現代的な商業施設 もかなりあり、異人館ばかりが続く部分はそれほど多くない。 六甲山から神戸港へと続く起伏ある背景はとても美しい。 |
兵庫 | たつの市龍野 | ◯ | 重要伝統的建造物群保存地区。城下町、商家町。 昔から「播磨の小京都」と呼ばれている。 しかし阪神大震災後建物が破損、放置されている例が多く、一時は廃墟同然だった。近年町ぐるみの保存再生運動により、令和元年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された。再生後の町は必見か? 駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
兵庫 | 相楽園 | 〇 | 元神戸市長の邸宅の庭。歴史はそれほど古くはないが、神戸市が管理しているため、庭も建物も良く保存されている。都会の中に残された典型的な日本庭園として貴重。交通の便はとてもよく、神戸地下鉄「県庁前」から歩いて10分ほどだ。園内には「旧小寺家厩舎(重文)」「船屋形(重文)」「旧ハッサム住宅(重文)」もある。 →スケッチはこちら |
兵庫 | 姫路円教寺 | 〇 | 山上の伽藍群。JR姫路駅からバスで30分少々。さらにロープウェーで山上へ。駅を降りてからさらに15分ほど歩くと広場を囲む伽藍群が現れる。その中でも円教寺大講堂は圧巻だ。豊かな緑を背景にした宗教空間は別世界を思わせる。映画「ラストサムライ」の舞台になったことで有名でもある。 |
兵庫 | 神戸市内 | ◎ | 明治維新後の神戸港開港により、建てられた洋風建築群。 単なる西洋の模倣ではなくオリジナルなデザインが光る。大正~昭和初期にかけての「阪神間モダニズム」建築群も味がある。 |
兵庫 | 明石城 | 〇 | 江戸時代初期、西国大名を監視する軍事拠点として作られた城。55haの広大な区画が解放されている。城の石垣や櫓を背景とする桜の風景が美しい。 |
兵庫 | 姫路市 | ◎ | 国宝であり、世界遺産である姫路城。 遠くから見てよし、近づいて見てよし。絵になる構図はいくらでもありそうだ。若葉の季節、桜の季節、紅葉の季節いずれもすばらしい。 JR駅から徒歩圏内。 →スケッチはこちら |
兵庫 | 豊岡市 出石 |
△ | 重要伝統的建造物群保存地区。城下町。 現在は城跡だけが残る。家屋の保存状態は悪い。出石そばの店や土産物屋が並ぶ町並みはあまり絵にならない。 JR駅からバスで30分ほど。 |
兵庫 | 篠山市 篠山 |
◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。城下町にある商家の町並みと武家屋敷の町並み2つとも重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。 両方が残っているのは珍しい。どちらも保存状態はいい。 JR駅からバスで30分ほど。 |
兵庫 | 加古川市鶴林寺 | ○ | 本堂、太子堂が国宝、鐘楼が重要文化財。 いずれもデザイン的に優れている。特に本堂は和様、大仏様、禅宗様に対する「折衷様」の代表的な建築であり、国宝としての価値も高い。 境内は広く、自然にも恵まれていて、絵を描く雰囲気も良い。私が訪れたとき、写生をする子供達の姿も多く、地元の人に愛されているようだ。 JR駅から徒歩圏内。 |
鳥取 | 倉吉市打吹玉川 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。商家町。 白壁の土蔵と水路のある町並みが美しい。大きな蔵はよく保存されているが、他の家屋の保存状況は良くない。絵になる構図は限られる。 JR駅からバスで20分ほど。 |
鳥取 | 大山町 所子 |
△ | 重要伝統的建造物群保存地区。 農村集落。国の指定重要文化財である「門脇家」およびその分家を中心とする村落および農村の風景が素晴らしい。ただし今に残る歴史的な家屋はこの門脇家付近のみ。 →スケッチはこちら |
島根 | 出雲大社 | 〇 | 伊勢神宮とならぶ日本の二大神宮。 周囲の森から際立つ巨大な本殿は圧巻だ。本殿を取り巻く建物とのバランスも良くとても絵になる。 ちなみに伊勢神宮の本殿は国宝ではないが出雲大社の本殿は国宝である。 JR駅から徒歩圏内。 |
島根 | 津和野町 | 〇 | 重要伝統的建造物群保存地区。旧津和野藩の城下町だが、津和野城は城跡が残るのみで、いわゆる観光ルートからは離れている。見どころは商家が並ぶ「本町通り」一体だ。この通りに面する民家は保存状態が良い。向こう3軒両隣程度は江戸時代の雰囲気が味わえる。 私は4枚ほどスケッチができた。どれもなかなかいい構図だと思っている。ただところどころに現代的な建物(銀行等)が建っていて、すこし目障りだ。写真が趣味の人はちょっと苦労するかもしれない。 →スケッチはこちら |
島根 | 太田市 温泉津温泉 |
〇 | 重要伝統的建造物群保存地区。かつ「石見銀山遺跡とその文化的景観」として世界遺産でもある。 元々は石見銀山の銀を出荷する港町だった。ただし江戸時代の統一された町並みが残っているわけではなく、明治~昭和に温泉街として栄えた特徴的な建物が残っている。疑似洋風建築の「薬師湯」は建築としても面白い。 →スケッチはこちら |
島根 | 太田市 大森銀山 |
◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。かつ世界遺産として登録された「石見銀山遺跡とその文化的景観」の中心地区といっていい。登録範囲はとても広いが、スケッチにふさわしい部分は限られている。旧代官所から町家にいたるゾーンに狙いをしぼればいい。 街道として2Kmほどだ。 町並みの保存状態はとても良い。街道に建ち並ぶ民家も路地の風景も味わいがある。何より360度町を囲む背景の山並みが美しい。スケッチブックを持って歩けば一日退屈することはなさそうだ。 →スケッチはこちら |
岡山 | 高梁市吹屋 | ◎ | 重要伝統的建造物群保存地区。鉱山町。 江戸時代の町並みが残っている。特徴は町全体がべんがら色であること。家屋の屋根も壁も建具もすべてべんがら色だ。特に水彩画を描く人は必見だ。 JR駅からバスで一時間以上かかる。 →スケッチはこちら |
広島 | 竹原市 竹原地区 |
◎ |
重要伝統的建造物群保存地区。製塩町。 |
愛媛 | 松山市・松山城 | 〇 | 重要文化財。天守は江戸時代のもの。昭和に入ってからの再建部分もすべて木造という貴重な遺構。 三層の天守と石垣が美しい。西側の公園からら見ると山の緑を背景に天守と二の丸が同時にスケッチできる。 |
愛媛 | 内子町八日市護国 | ○ | 重要伝統的建造物群保存地区。珍しい製蝋町。 江戸~明治の町並みがよく残っている。大正期に立てられた木造の芝居小屋「内子座」は今も現役。内外部とも素敵なデザインだ。 JR駅から徒歩圏内。 |
大分 | 杵築市北台南台 | ◎ |
○重要伝統的建造物群保存地区。傾斜地に広がる武家屋敷と商家双方が保存されている。ただしスケッチするにふさわしい「町並み」として整備されているのは中央の「塩屋(志保屋)の坂」に集中している。この通りは坂道の勾配を生かした建物配置が絶妙であり、他の町には無い景観を作り出している。 |
大分 | 日田市豆田町 | △ |
江戸時代「天領」の商家町。元々は「白壁」の商家が続いていた町だと思われるが、現状は江戸時代以後の様々なタイプの建築が混在しており、統一された町並みの美はそれほど感じない。むしろ「異端」である近代の洋館が混在する姿に町並みの面白さを感じる。 |
福岡 | うきは市筑後吉井 | 〇 |
重要伝統的建造物群保存地区。通常この「重伝建」に指定されるのは宿場町、城下町、寺町等その町に歴史的な「中心施設」があったことがその原因である場合が多いが、この町は「在郷町」と記され、交通の要所として自然発生的にできた町として分類されている。寄棟の妻入りの白壁というちょっと珍しい建物が並ぶ様は面白く、特徴がある。一方で主たる建物が交通激しい国道に面していることもあり、落ち着いて日本の情緒を楽しむ風景ではない。「車社会」の処理において「歴史的」な趣に欠けている。 |
福岡 | 朝倉市秋月 | 〇 | 重要伝統的建造物群保存地区。城下町であり、武家屋敷と商家両方がそれなりに残っている。美しく保存されている建物はそれほど多くなく、町並みとしてスケッチできる場所は限られる。しかし秋月城跡界隈の自然が良く残っており、美しい風景が堪能できる。 →スケッチはこちら |
福岡 | うきは市新川田篭 | △ |
「新川田篭」は「しんかわたごもり」と読む。JRうきは市駅から車で30分ほどの山間にある村である。茅葺屋根の山村集落として重要伝統的建造物群に指定されている。国の重要文化財である平川家住宅は素晴らしい。しかしその他の民家はけっして保存状態は良くない。大部分の住宅は茅葺屋根の上に金属屋根をかぶせており、正直言えばかなり失望した。今後の保存活動に期待したい。 |
長崎 | グラバー園 | 〇 | 重要伝統的建造物群保存地区であり「九州・山口近代化産業遺産群」としての世界遺産でもある。 グラバー邸は江戸時代に建てられた日本最古の西洋住宅として学術的にも貴重。すべて日本人の大工棟梁が設計、調達した西洋風の生活風景が面白い。園内には合計9棟の歴史的建築がある。 |
鹿児島 | 鹿児島市内 | ○ | 建物としては仙巌園 、 尚古集成館など旧島津藩関連施設が残っているが、歴史的な町並みとしてまとまって残っているゾーンは無い。 ただし桜島という背景があれば建物は単体でも十分に絵になること間違いなし。 仙巌園 、 尚古集成館 はJR駅からバスで15分ほど。 |
鹿児島 | 南九州市知覧 | △ | 重要伝統的建造物群保存地区。武家町。 江戸時代の町並みが残る。特に庭園が琉球庭園の影響をうけ学術的な価値が高いという。 ただし道の両側は生垣が並び、母屋も庭も見られない。とても構図がとりにくい風景だ。 →スケッチはこちら |
P.P.S.
私の作品の一部を「加藤美稲水彩画作品集→」で公開しています。是非ご覧ください。
また作品はオンラインストア「水彩STORE美緑空間」で販売しています。人物画、海外の風景、日本の風景などジャンル別に検索可能です。併せてご利用ください。
[…] 旧き良き日本の風情を求めて旅をする。 個展の計画をするときは、海外だけでなく、日本の風景もあったほうがいい。必ずしも見に来てくれるお客様が海外の風景にあこがれているとは限らないからだ。 私の経験で言えば、日本人なら誰もがあこがれる風景がいい。「ここ、行ったことがある!」とわかるとそれだけでその絵に好感を持ってもらえる。今までに売れた風景画はたいていそのパターンだった。 日本の旅は年初に一年分の計画をする。行く先は国が選定した「重要伝統的建造物群保存地区」からリストアップしている。現在全国に120箇所ほどあり、私が描いた町はまだ約30箇所に過ぎない。こちらも出来れば生きている間に全て描きたいと思っている。楽しみだ。(私の風景画の描き方に興味のある方はこちら→https://miryoku-yoshine.com/landscape-painting-with-pen-and-watercolor/) なお私がスケッチした場所と絵描きとしての個人的感想を一覧表(詳細はこちら→)にしておいた。これから私もスケッチ旅行に行こうと思っている人は参考にしてほしい。このリストは現在も作成中で随時更新していくつもりだ。定期的にチェックしてみて欲しい。 […]
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[…] P.S. 古き良き日本の風景を描きたい人にために、私が実際に行ってよかったと思った場所をリスト化している(詳細はこちら→)。今後も整備してゆくつもりなのでぜひ参考にして欲しい。また私が描いた水彩画の一部を作品集で公開している。こちらも参考にしてほしい。 […]
[…] ここまで、龍野の残念な記事をまとめ、このブログをアップしようとして、ネットを調べなおしたら、とてもいい知らせを見つけた。 私の嘆きが届いたのだろうか。その後、龍野は町ぐるみで保存運動を盛り上げたらしい。そして令和元年12月23日、全国で119番目の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたという。その記事を調べたところ、私が先に撮った写真の場所はどうやら保存、改修され美しい町並みに生まれ変わっているらしい。 私が書いている「日本の風景お薦めリスト」で、本当は評価を△にするつもりだったが、この際◯にランクアップしておく。今からスケッチ旅を計画する人、この龍野をスケッチ候補に挙げてみてはいかがだろうか? […]
[…] P.S. 重要伝統的建造物群保存地区をはじめとする「描く」べき町をリストアップしてある。きわめて個人的な見解ではあるがそれぞれのお薦め度も記している。興味ある人は一読をしてほしい(詳細はこちら→)。 […]
[…] P.S.私の描いた風景画はこのブログの作品集(詳細はこちら→)で随時掲載してゆく予定だ。是非覗いてみて欲しい。P.P.S.私が行ったことのある旅先をリスト(詳細はこちら→)にまとめてみた。私なりに評価も付けたのでスケッチ好きの人は参考にしてほしい。 […]
[…] P.S.私の描いた水彩画の一部をブログの作品集(詳細はこちら→)で公開している。随時更新していくつもりなので是非覗いて欲しい。P.P.S.風景画が好きな人へ。私のお奨めのスケッチ場所をリスト(詳細はこちら→)にした。絵になるか、なりにくいかのコメントもつけている。次の旅先を探している人は参考にしてほしい。 […]
[…] P.S.私の描いた水彩画はこのブログの作品集(詳細はこちら→)で紹介している。随時更新していくつもりなので覗いてみてほしい。P.P.S.今回は重要伝統的建造物群保存地区を訪ねた。私が訪ねたそのほかの地域も含めて風景画を描く人のための「お奨めリスト」にまとめてみた。次の旅先を探している人は是非参考にしてほしい。 […]
[…] P.S,私の描いた風景画はこのブログの作品集(詳細はこちら→)で掲載している。随時更新するつもりなので是非のぞいてみてほしい。P.P.S.風景画の好きな人へ。私の尋ねたお奨めの場所をリスト(詳細はこちら→)にしてまとめている。次の旅先を検討している人は覗いて欲しい。 […]
[…] P.S.私の描いた風景画は、少しずつ加藤美稲作品集に掲載している。是非覗いてみてほしい。私の心の内がわかってもらえるかもしれないと思っている。私と同じように古き良き日本の風景を描きたくなった人は「ここが描きたい!日本の風景」を見てほしい。役に立つはずだ。 […]
[…] P.S.今回は絵の解説は特にしていないが、私の風景画の制作方法について興味ある方は 「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは」(詳細はこちら→)を参考にしてほしい。P.P.S.これからスケッチ旅に出かけようとしている人は、私が風景画を描いた旅先のリストをここを描きたい日本の風景!(詳細はこちら→)」にまとめているので参考にしてほしい。 […]
[…] どこにスケッチしに行ったらいいか悩んでいる人のために。「ここが描きたい日本の風景」という記事を書いている。絵描きの視点で風景の品定めをしているので、御一読を。 […]
[…] P.S. 今回のような私の(きわめて個人的な)風景画お薦めガイド(詳細はこちら→)を記事にしている。今からスケッチに出かけようという人は除いて見てほしい。 私の描いた水彩画は順次「加藤美稲作品集」(詳細はこちら→)に掲載してゆくつもりである。こちらも見てほしい。 […]
[…] P.S.スケッチするにふさわしい町をきわめて個人的私の評価でリスト化(詳細はこちら→)している。スケッチ旅行を考えている方は覗いてみて欲しい。私の水彩画は加藤美稲作品集(詳細はこちら→)で一部を公開している。よければそちらも参考に。 […]
[…] P.S.私の水彩画は加藤美稲作品集(詳細はこちら→)で一部を公開している。興味のある方は覗いてほしい。私の描く水彩画についてもっと知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい。ペンと水彩で描く風景画の魅力とは?鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方水彩画入門 色塗りの基礎技法を覚えよう!スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい。スケッチ旅行に必要な道具とはここを描きたい日本の風景! […]
[…] スケッチ旅が好きな人のために、このブログでは絵を描くのにふさわしい場所を紹介している。(詳細はこちら→ここを描きたい日本の風景!)今回は伊勢神宮のお膝元、河崎町のちょっと変わったデザインの町並みを紹介する。 […]
[…] そんな私が描いたお勧めの風景を都道府県別に「ここが描きたい日本の風景!」という記事でまとめているが、実はその数は都道府県によってずいぶんばらつきがある。 もちろん、私の地元が神戸なので、関西よりも関東が少ないのは当然なのだが、その中でも特に東京は絵になる対象が少ない。 その理由は第二次大戦の空襲で木造の建築は焼けてしい、昔ながらの「江戸の風景」を思い起こすような風景は皆無だからだ。当然国の指定する「重要伝統的建造物群保存地区」もひとつもない。 […]
[…] P.S.私の描いた風景画は「加藤美稲作品集」に、おすすめのスケッチ場所は「ここが描きたい日本の風景!」にリスト化している。興味ある方は見てほしい。また海外の風景に興味ある方は「スケッチの旅海外編」も参考にしてほしい。 […]
[…] P.P.S.日本の風景を描きたい人のためにこのブログには「スケッチ旅日本編」というカテゴリおよびお勧めの行き先を一覧表にした「ここが描きたい日本の風景」という記事を準備している。興味のある人は参考にしてほしい。 […]
[…] このブログに「ここを描きたい日本の風景!(詳細はこちら→)」という記事がある。重要伝統的建造物群保存地区をスケッチするという、私の絵描きとしての主要な活動(詳細はこちら→)の記録でもある。 その記事及びリンクする記事でも触れているが、東京には重要伝統的建造物群保存地区が1箇所もない。終戦時の東京大空襲で何もかも焼けてしまったからだ。では東京に日本らしい風景が一つもないかというとそんなことはない。 それは旧江戸城、「皇居」だ。もちろん皇居自体はいつも警官が見張っており、通常は一般人は入れない。だが1カ所、誰でも見られる美しい風景がある。それが「二重橋」だ。しかも東京駅から歩いて数分。 […]
[…] P.S.冒頭の絵以外にも私の水彩画をこのブログの「加藤美稲作品集」(詳細はこちら→)に掲載している。覗いてみてほしい。風景画を描くのが好きな人は、「ここが描きたい日本の風景!」で私が描いたお薦めの場所をリストアップしている。是非参考にしてほしい。 […]
[…] P.S.私の水彩画は加藤美稲作品集(詳細はこちら→)で一部を公開している。興味のある方は覗いてほしい。私の描く水彩画についてもっと知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい。ペンと水彩で描く風景画の魅力とは?鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方水彩画入門 色塗りの基礎技法を覚えよう!スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしいスケッチ旅行に必要な道具とはここを描きたい日本の風景! […]
[…] このブログの「ここが描きたい日本の風景!(詳細はこちら→)」で取り上げた滋賀県の風景は「長浜」「大津市坂本」「彦根市河原町」「東近江市五箇荘金堂」だが、いずれも〇または△で(私の勝手な評価ではあるが)◎つけるには至っていない。 そんな滋賀県で私が文句なく◎をつける町、スケッチするなら絶対に訪れてほしいと皆さんにお薦めするのが、今回取り上げる近江八幡市だ。 […]
[…] P.S. 水彩画の基本的な色の塗り方(詳細はこちら→)については別に記事を書いている。興味のある方は参照してほしい。 今回、スケッチ先を選ぶにあたり、「とりあえず本州最南端!」で選んだと書いた。だが、今後の予定を立てるためにも、今まで行ったスケッチ先をきちんと記録しておこうとリスト化することにした。私の乾燥もつけて「ここが描きたい日本の風景!(詳細はこちら→)」という記事にまとめた。スケッチ旅を計画している人は参考にしてもらうとよいと思う。 […]
[…] 二つ目の理由はこの建物が最近特に注目されるようになったからだ。このグラバー園、当時はそれほど観光客が多かったとは思えない。むしろ「長崎平和公園」の方が有名だっただろう。 実は長崎市は1970年からこのグラバー邸のある敷地を「長崎の明治村」とする計画を推進していたらしい。私がここを訪れた以後、多くの建物が移築され、この構想が「グラバー園」としえ軌道に乗ったせいだろう。1991年に国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、2015年には、なんと「九州・山口近代化産業遺産群」の構成資産として世界遺産に登録されたのだ。 この長崎の世界遺産をスケッチするについて個人的にコメントしておこう。実はグラバー邸を描いた同じスケッチブックには、やはり世界遺産に含まれる「大浦天主堂」も描いていた。 しかし今回このブログの記事を書くにあたり、「大浦天主堂」は掲載しなかった。何故かというと、もちろんあまりにも昔のスケッチで、その出来栄えに満足していないこともあるのだが、天主堂に「モチーフ」として魅力を感じなくなったからだ。 当時はそれなりに感動したからこそ、スケッチしたのだと思うが、その後私はヨーロッパの巨大な世界遺産の教会建築をいくつか見ている。教会建築に求められる「神への畏怖」はやはり建物の巨大さに直結する。大浦天主堂はやはり「小さすぎる」のだ。どうしても物足りなさを感じてしまう。(もちろん世界遺産としての価値は別物だが) さて、今回の記事により、長崎を一応私がスケッチしたお薦めリスト「ここが描きたい!日本の風景」に入れておく。だが冒頭に述べたように何しろ三十数年前のスケッチ。「長崎の明治村」構想が成就し、世界遺産に選定された今はさらにスケッチすべきシーンが増えているに違いない。皆さんのスケッチ旅の行く先に加えて損はない・・・かな? […]
[…] P.S.私の描く水彩画について下記に基本的な記事をまとめている。参考にしてほしい。■ペンと透明水彩を使う本格的な風景画の描き方は「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは」を参照。■透明水彩の基本を知りたい方は「色塗りの基礎的技法」を参照。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方(詳細はこちら→)を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!(詳細はこちら→)」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂(詳細はこちら→)」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] P.S.今回は水彩で描く風景画のいわば「中級編」だった。本文でリンクを張った記事以外に、もっと基礎的なことが知りたい方は下記に記事をまとめている。参考にしてほしい。■透明水彩の基本を知りたい方は「色塗りの基礎的技法」を参照。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方(詳細はこちら→)を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!(詳細はこちら→)」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂(詳細はこちら→)」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] ■私のスケッチ旅の体験談「スケッチの旅 日本編(詳細はこちら→)」「スケッチの旅 海外編(詳細はこちら→)」「ここを描きたい日本の風景!(詳細はこちら→)」 […]
[…] P.P.S.今回は水彩の「基礎編」だった。本文でリンクを張った記事以外に、もっと詳しいことが知りたい方は下記に記事をまとめているので参考にしてほしい。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方(詳細はこちら→)を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!(詳細はこちら→)」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂(詳細はこちら→)」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の2つの記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] P.S.私の描く水彩画について下記に基本的な記事をまとめている。参考にしてほしい。■ペンと透明水彩を使う本格的な風景画の描き方は「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは」を参照。■透明水彩の基本を知りたい方は「色塗りの基礎的技法」を参照。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方(詳細はこちら→)を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!(詳細はこちら→)」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂(詳細はこちら→)」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] P.S.私の描く水彩画について下記に基本的な記事をまとめている。参考にしてほしい。■ペンと透明水彩を使う本格的な風景画の描き方は「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは→」を参照。■透明水彩の基本を知りたい方は「色塗りの基礎的技法→」を参照。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方→を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!→」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂→」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] P.P.S.「懐かしい日本の風景」をスケッチしたいと思っている人へ。私が過去に行ったお薦めのスケッチ場所をリスト化して「ここが描きたい日本の風景(詳細はこちら→)」という記事にまとめている。参考にしてほしい。 […]
[…] P.P.S.日本には東照宮以外にも水彩画にしたい有名な建物は数多い。興味のある方は参考にしてほしい。■「ここが描きたい日本の風景!→」■「スケッチの旅日本編→」 […]
[…] P.S.私の描いた風景画は、少しずつ(加藤美稲作品集→)に掲載している。是非覗いてみてほしい。私の心の内がわかってもらえるかもしれないと思っている。私と同じように古き良き日本の風景を描きたくなった人は「ここが描きたい!日本の風景→」を見てほしい。役に立つはずだ。 […]
[…] P.P.S.水彩スケッチが好きな方は下記の関連リンクを参照してほしい。■京都の他の風景が気になる人はこちら→■ここが描きたい日本の風景→■スケッチの旅日本編→■スケッチの旅海外編→ […]
[…] 単体の茅葺の建物で保存状態の良いものはかなり残っている。私の狙う日本の風景にふさわしい。 しかしどうせなら町の雰囲気を伝える絵にしたい。つまりより多くの茅葺屋根を画面に入れた構図にしたいと考え、田畑の向こう側のあぜ道から描くことにした。 […]
[…] P.S.風景画の題材に困っている人はこのブログの「スケッチの旅 日本編」というカテゴリを、手っ取り早くお薦めの場所を知りたいという方は「ここが描きたい日本の風景」という記事を参考にしてほしい。 […]
[…] ■ここが描きたい!日本の風景→ […]
[…] P.S.スケッチ好きの人へ。以下に関連するページをまとめている。興味のある方は覗いてほしい。■「加藤美稲水彩画作品集」はこちら→」■ペンによる「街角スケッチはこちら→」■おすすめのスケッチ場所が知りたい人は「ここが描きたい日本の風景→」■日本各地の詳しい記事は「スケッチの旅日本編→」■世界各地の詳しい記事は「スケッチの旅海外編→」 […]
[…] p.s. 今回訪れたのは島根県だが、私がスケッチをしたお勧め風景を都道府県別にリスト化している(「ここが描きたい日本の風景→」) 私と同じように今度の連休にスケッチ旅をしようと思っている方は是非参考にしてほしい。 […]
[…] P.P.S.今回は一度描いた水彩画を修正することに焦点を当てたが、もっと基礎的なことが知りたい方は描きに記事をまとめているので、参照してほしい。■透明水彩の基本を知りたい方は「色塗りの基礎的技法」を参照。■建物を描くための透視図法のコツを知りたい方は「鉛筆はいらない!下書きしない風景画の描き方(詳細はこちら→)を参照。■透明水彩の正しい着彩手順を知りたい方は「何故上達しない?知っておきたい水彩画の正しい着彩手順!(詳細はこちら→)」を参照。■ペンと透明水彩による風景画の制作プロセスを具体的に知りたい方は「ペンと水彩で描くミラノ大聖堂(詳細はこちら→)」を参照。スケッチ旅行のノウハウを知りたい方は下記の記事を参考にしてほしい■スケッチ旅行に必要な道具とは■ここを描きたい日本の風景! […]
[…] 「ここが描きたい日本の風景→」に私がスケッチした場所をリスト化して紹介している。参考にしてほしい。 […]
[…] スケッチ旅についての便利な情報は■「ここが描きたい日本の風景!→」■「スケッチ旅行に必要な道具とは→」 […]
[…] P.S.今回の記事に関連する記事を以下に記す。興味ある方は参考にしてほしい。■カテゴリ「ためになる美術講座→」■私の作品実例は「加藤美稲水彩画作品集→」■「神代の風景か? 出雲大社を描く→」■「ちょっと風変わり?伊勢神宮お膝元の町並みデザイン!→」■「ここを描きたい日本の風景!→」 […]
[…] ■「ここを描きたい!日本の風景→」 […]
[…] ◾️「ここを描きたい日本の風景!→」 […]
[…] ◾️カテゴリ「スケッチの旅日本編→」◾️「ここを描きたい日本の風景!→」◾️「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは→」◾️「スケッチ旅行に必要な道具とは→」◾️「加藤美稲水彩画作品集→」 […]
[…] P.S. 日本各地のお薦めスケッチ場所を「ここが描きたい日本の風景(詳細はこちら→)でリスト化している。さっそくペンと紙を持って出かけようとしている人は是非参考にしてほしい。 私のペンによるスケッチはこのブログ「街角スケッチ(詳細はこちら→)」で紹介している。興味ある方は覗いてほしい。 […]
[…] P.S.このブログの関連記事は以下の通り。興味ある方は参考にしてほしい。■カテゴリ「スケッチの旅日本編→」■「ここを描きたい日本の風景!→」■私のスケッチの実例は「加藤美稲水彩画作品集→」 […]
[…] P.S.このブログでは以下のような関連する記事を書いている。興味のある人は参照してほしい。■カテゴリ「絵画上達法→」■「ここを描きたい日本の風景!→」■「ペンと水彩で描く風景画の魅力とは→」■「建物のある風景の描き方→」■「スケッチ旅行に必要な道具とは→」 […]
[…] P.P.S.このブログで以下の関連記事を書いている。今日意味のある人は参考にしてほしい。■カテゴリ「ためになる美術講座→」■カテゴリ「スケッチの旅日本編→」■スケッチの場所を探している人へ「ここを描きたい日本の風景!→」■滋賀県の魅力を知りたい人へ「彦根の魅力・・・河原町の商家群と3つの近代建築→」「水郷のある江戸の風景をスケッチ! 近江八幡→」「歴史の町 長浜をスケッチする→」 […]
[…] P.S.このブログでは文中にリンクを張った以外にも下記のような関連する記事を書いている。興味ある人は参考にしてほしい。■「加藤美稲水彩画作品集→」■カテゴリ「スケッチの旅日本編→」■「ここを描きたい日本の風景!→」■「建物のある風景の描き方→」■「ペンと水彩でスケッチ!白川郷合掌造り→」 […]
[…] ■カテゴリ「絵画上達法→」■「スケッチの旅日本編→」■「加藤美稲水彩画作品集→」■「ここを描きたい日本の風景!→」■ペンと水彩で描く風景画の魅力とは→」■「建物のある風景の描き方→」 […]
[…] 「ここを描きたい日本の風景!→」 […]
[…] 長浜はこのブログで何度も登場する国の選定する重要伝統的建造物群保存地区(「ここを描きたい日本の風景!→」を参照)ではない。 […]
[…] ここを描きたい日本の風景!→ […]
[…] 「ここを描きたい日本の風景!→」 […]